本と絵画とリベラルアーツ

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本の紹介

【ROEとは?】『財務3表一体理解法』シリーズで学ぶ経営【デュポンモデル・CF分析】

オススメ度:★★★★★ 國貞克則『財務3表一体理解法』シリーズ 経営の本質図 ROE、デュポンモデルについては以下の経営の本質図を頭に入れることでスッキリと理解することができる。以下の図は企業が行う基本的な経営活動である「カネを調達し売り上げを立て利…

【本の紹介】『ChatGPT 対話型AIが生み出す未来』【AI活用法】

オススメ度:★★★☆☆ 『ChatGPT 対話型AIが生み出す未来』 2022年11月に発表され、瞬く間に世界中から注目を集めた対話型AI ChatGPT。まるで普通の人間とチャットで会話しているかのような使い勝手と性能を持つ。対話型AIの登場は産業革命以来の革新とも呼ばれ…

【本の紹介】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』【スマホに人生を奪われる前に】

オススメ度:★★★★★ 冷や汗をびっしょりかいて目を覚ますんだ。僕たちはいったい何を創ってしまったんだろうって。うちの子供たちは、僕がスクリーンを取り上げようとすると、まるで自分の一部を奪われるような顔をする。(p.80) アンデシュ・ハンセン『スマホ…

【本の紹介】大江健三郎『芽むしり仔撃ち』【あらすじ】

オススメ度:★★★★☆ 「いいか、お前のような奴は、子供の時分に締めころしたほうがいいんだ。出来ぞこないは小さい時にひねりつぶす。俺たちは百姓だ、悪い芽は始めにむしりとってしまう」(p.218) 大江健三郎『芽むしり仔撃ち』 あらすじ 第二次世界大戦の終…

【本の紹介】竹内薫『99.9%は仮説』

オススメ度:★★★☆☆ 「そんなことありえない」と頭ごなしに否定するのではなく、「限りなく黒に近いかもしれないけど、これもやっぱり仮説のひとつだ」と肯定的に捉えるべきなのです。(p.203) 竹内薫『99%は仮説』 著者:竹内薫(1960~) 東京都生れ。サイエン…

【贈り物にオススメ】『世界一やさしい問題解決の授業』

オススメ度:★★★☆☆ 小学生が問題解決のスキルを学ぶのに適した本。「やりたいことを叶える」ために考えることがどれだけ大切かが書かれている。 子供がいる人への贈り物に最適。 作者『世界一やさしい問題解決の授業』 頭を使うことは役立つ 書かれているこ…

【オススメ】大石哲之『コンサル一年目が学ぶこと』【要点まとめ】

オススメ度:★★★★★ 他人に貢献することを仕事のゴールにする(p.219) 大石哲之『コンサル一年目が学ぶこと』 新入社員向けのビジネス書や講座は多くあるが、その中でもこの本は重要な要素に絞られて書かれている良書。入社前よりも入社半年~2年目の人が読むと…

稲垣栄洋『世界史を大きく動かした植物』

オススメ度:★★★★★ マヤの伝説では、人間はトウモロコシから作られたとされている。人間がトウモロコシを創り出したのではなく、人間の方が後なのだ。 稲垣栄洋『世界史を大きく動かした植物』 人類の歴史は、常に植物と共にあった。食べ物として、衣服とし…

孤独はなぜ精神を蝕むのか?『ハンナ・アレント』【講談社現代新書100】

オススメ度:★★★☆☆ 存在も見方も多様でありながら、誰もが常に同一の対象に関わっているという事実こそがリアリティを保証するのである。(p.76) 牧野雅彦『ハンナ・アレント 全体主義という悪夢』 著者:牧野雅彦(1955~) 神奈川県生れ。広島大学大学院社会科…

【読書感想】辻村深月『家族シアター』【あらすじ】

オススメ度:★★★★☆ 辻村深月『家族シアター』 著者:辻村深月(1980~) 山梨県石和町生れ。千葉大学教育学部卒業。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。2018年に『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。ペンネームの「辻…

【あらすじ】ヘミングウェイ『老人と海』【感想】

オススメ度:★★★☆☆ 「あれを持ってくるんだった」そういうものはたくさんある、と老人は思った。だが、持ってこなかったんだよな、じいさん。ま、ない物を嘆いたところで仕方がない。あるもので何ができるかを考えるこった。(p.117) ヘミングウェイ『老人と…

【解説】村上春樹『1973年のピンボール』【感想】

オススメ度:★★★☆☆ しかしピンボール・マシーンはあなたを何処にも連れて行きはしない。リプレイ(再試行)のランプを灯すだけだ。リプレイ、リプレイ、リプレイ……、まるでピンボール・ゲームそのものがある永劫性を目指しているようにさえ思える。 村上春樹『…

【夏にオススメ】村上春樹『風の歌を聴け』【感想】

オススメ度:★★★★☆ 37度っていえば一人でじっとしてるより女の子と抱き合ってた方が涼しいくらいの温度だ。(p.55) 村上春樹『風の歌を聴け』 著者:村上春樹(1949~) 京都府京都市生れ。早稲田大学第一文学部卒業。1979年『風の声を聴け』で群像新人賞を受賞…

安部公房『砂の女』【あらすじ・感想】

オススメ度:★★★★☆ 穴の中にいながら、すでに穴の外にいるかのようなものだった(p.261) 安部公房『砂の女』 著者:安部公房(1924~1993) 本名は安部公房(きみふさ)。東京府生れ。東京大学医学部卒業。誕生後すぐに家族で満州に渡り、旧成城高等学校(現成城…

村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』【感想】

オススメ度:★★★★★ 歴史は消すことも、作りかえることもできないの。それはあなたという存在を殺すのと同じだから。(p.46) 村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』 著者:村上春樹(1949~) 京都府京都市生れ。早稲田大学第一文学部卒業。1979…

川上和人『鳥類学者だからって鳥が好きだと思うなよ』【読書感想文にもオススメ】

オススメ度:★★★★☆ 私は骨格標本を集めている。変態だからではない。鳥類学者だからだ。(p.81) 川上和人『鳥類学者だからって鳥が好きだと思うなよ』 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=…

【女子禁制】大槻ケンヂ『グミ・チョコレート・パイン』

オススメ度:★★★★★ 「人生よ。あたしはね、人生ってグミ・チョコレート・パインだと思うの」 大槻ケンヂ『グミ・チョコレート・パイン』 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScr…

『メタバースとは何か』

オススメ度:★★★★☆ 「現実とは少し異なる理で作られ、自分にとって都合がいい快適な世界」——本書ではこれをメタバースと呼ぶ。(p.25) 岡嶋裕史『メタバースとは何か』 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||function(){argume…

【読書感想文】角田光代『キッドナップ・ツアー』【夏休み小説】

オススメ度:★★★★☆ わたしはもっと目をこらす。ふいに頭に思い浮かんで、今目の前にあるすべてより色濃く見えてきたその光景が、いったいなんなのか思い出すために。(p.133) 角田光代『キッドナップ・ツアー』 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliat…

『コンビニ人間』村田沙耶香【感想・あらすじ】

オススメ度:★★★★☆ 「本当に、ここは変わらないわねえ。」 (p.70) 村田沙耶香『コンビニ人間』 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript ||c.scripts[c.scripts.length-2];(…

【オススメ】内田樹『寝ながら学べる構造主義』【感想・要約】

オススメ度:★★★★★ 「ことばとは、『ものの名前』ではない。」 (p.60) フランス文学者である内田樹が構造主義の入門書として書いた本。構造主義の解説ながら数式などは一切出てこず、具体例が多く挙げられているため初心者でもとても読みやすい本になって…

【あらすじ】ブレイディみかこ 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』【感想】

オススメ度:★★★★☆ 「それは、カトリック校の子たちは、国籍や民族性が違っても、家庭環境は似ていたからだよ。」(p.59) あらすじ ブレイディみかこの息子である「ぼく」の中学生活の最初の1年半をえがいたエッセイ。ブレイディ家はアイルランド人の父と…

【月300冊読む読書術】佐藤優『読書の技法』【感想】

オススメ度:★★★★★ 「重要なことは、知識の断片ではなく、自分の中にある知識を用いて、現実の出来事を説明できるようになることだ。」 (p.58) 博覧強記で知られる元外交官の佐藤優氏。 月平均300冊、多い月には500冊もの本を読む佐藤氏はどのように本を読…

マルクス・ガブリエル/中島隆博『全体主義の克服』【レビュー・概要】

オススメ度:★★★★☆ 今日ではデジタル革命が必要です。民主的な方法で「シリコンバレーの魔女たち」を王座から退位させなくてはなりません。(p.43) 「新実在論」にて一躍時の人となったマルクス・ガブリエル。大学ではシェリングを専攻し、まさにドイツ哲学…

【3本の矢とは】伊東光晴『アベノミクス批判』【失敗か成功か】

オススメ度:★★★☆☆ 「安倍首相の現状認識は誤っている」 アベノミクスが始まってから7年以上が経つ。この間に安倍政権は戦後最長を更新し、日本経済史・政治史を振り返るうえでも欠かせない出来事となった。 この本ではアベノミクスの初めの3年間ほど(3本の…

【NHKで話題】マルクス・ガブリエル『未来への大分岐』【感想・まとめ】

オススメ度:★★★★☆ 目覚ましいスピードで技術革新・経済成長を遂げる世界。この世界はこれからどのような方向へ向かうのでしょうか。資本主義や民主主義はこのままのかたちでこれからも続くのでしょうか。 概要 NHK『欲望の資本主義』シリーズで話題の哲学者…

【本の紹介】「0秒リーダーシップ」【要約・書評】

オススメ度:★★★☆☆ これからの時代のリーダーシップのあり方つを気構え・思考・行動の面からまとめた本。「 リーダーシップを張るのはリーダーだけではない」という考え方が印象的でした。組織の中で自分には何ができるのか考えさせられる本になりました。 …

天才になる脳の使い方とは?池田裕二『受験脳の作り方』に学ぶ【本の紹介】

オススメ度:★★★★☆ どうしてあの人はあんなに頭がいいのだろうか… あの人はどの教科でも要領良くこなすな… こんなこと思ったことありませんか?? どうしてあの人はいろんな教科ができて、自分はどの教科も上手くいかないのだろう。こんな悩みを持っている人…

【あらすじ】太宰治『人間失格』【オススメの本】

オススメ度:★★★★★ 「世間というのは、君じゃないか」 太宰治の代表作の一つで累計で1000万部を超えるとされる大ベストセラー『人間失格』。 その死さえ軽く感じられるほどの堕落ぶりは共感できる人と、後味悪く感じる人に二分されると思います。 まだ読んで…

【泣ける】梨木香歩『西の魔女が死んだ』【オススメの本】

オススメ度:★★★★★ なかなか本を読んで涙が出るということはありませんが、この本は読むたびに涙腺が緩んでしまいます。 泣けるといっても、悲しいから泣いてしまうというわけではありません。優しさに触れて自然と涙がでるような、そんな感覚になる本です。…