本と絵画とリベラルアーツ

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2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧

【本の紹介】マルクス・ガブリエル『わかりあえない他者と生きる』【完全平等は可能か】

オススメ度:★★★☆☆ 私たちの社会で分極化が進んだのは偶然ではありません。相手を見て、においをかいで、触れていないからです。(p.76) マルクス・ガブリエル『わかりあえない他者と生きる』 本書のエッセンス・自国民と移民の完全平等は可能か?・相互理解…

疲れた大人が『インサイド・ヘッド2』でボロ泣きしてきた

オススメ度:★★★★★ 『インサイド・ヘッド2』 本作のエッセンス・自分の中の抑圧された感情に優しくなれる・思春期表現が秀逸・脳内事象の具現化がうまい あらすじ 高校入学を控える少女ライリー。彼女の頭の中には人格を持った5つの感情がおり、ヨロコビ、カ…

【マニラ2泊突発旅行 #4】マニラ一人旅はいくらかかるか

2024年8月、フランスではパリ五輪が開催され、日本では南海トラフのリスクが叫ばれる中、私は単身マニラにいた。 ひしゃげたジプニーがクラクションを絶え間なく鳴らし、夜には痩せた野犬が跋扈するマニラで私が見てきたものを4回に分けてご紹介する第4弾。 …

【マニラ2泊突発旅行 #3】LAカフェの実態【2024/08】

2024年8月、フランスではパリ五輪が開催され、日本では南海トラフのリスクが叫ばれる中、私は単身マニラにいた。 ひしゃげたジプニーがクラクションを絶え間なく鳴らし、夜には痩せた野犬が跋扈するマニラで私が見てきたものを4回に分けてご紹介する第3弾。 …

【マニラ2泊突発旅行 #2】 スラムとカジノのはざまで

2024年8月、フランスではパリ五輪が開催され、日本では南海トラフのリスクが叫ばれる中、私は単身マニラにいた。 ひしゃげたジプニーがクラクションを絶え間なく鳴らし、夜には痩せた野犬が跋扈するマニラで私が見てきたものを4回に分けてご紹介する第2弾。 …

【マニラ2泊突発旅行 #1】 ぼったくりイントラムロス

2024年8月、フランスではパリ五輪が開催され、日本では南海トラフのリスクが叫ばれる中、私は単身マニラにいた。 ひしゃげたジプニーがクラクションを絶え間なく鳴らし、夜には痩せた野犬が跋扈するマニラで私が見てきたものを4回に分けてご紹介する第1弾。 …

【新潮文庫の100冊】西加奈子『白いしるし』【あらすじ・感想】

オススメ度:★★★☆☆ そのダメージのたびに、私は体重を失い、動けなくなった。十代の頃のように、その土地から逃れることはしなかったが、魂が体から抜け、アフリカやヨーロッパや南極まで容易に飛んでいった。(p.22) 西加奈子『白いしるし』 本書のエッセン…

【オススメ】中村航『星に願いを、月に祈りを』【あらすじ・感想】

オススメ度:★★★★★ 〝いいかい? 君はいつの日か、君が本当に届けたい人に、本当に届けたい何かを届けるんだ〟 中村航『星に願いを、月に祈りを』 本書のエッセンス・青春夏小説・村上春樹:角田光代 = 2:8・夢と現実が同時にあるような読書体験 あらすじ …

【新潮文庫の100冊】角田光代『さがしもの』【あらすじ・感想】

オススメ度:★★★☆☆ 本を読まない人を好きなの?(p.73) 角田光代『さがしもの』 本書のエッセンス・本にまつわる短編集・本とのかかわりは人それぞれ・気軽な気持ちで楽しんで最後まで読める あらすじ 古本屋に持ち込むと「あんたこれ売っちゃうの?」と訊か…

【芥川賞受賞作】西村賢太『苦役列車』【あらすじ・感想】

オススメ度:★★★★★ 西村賢太『苦役列車』 本書のエッセンス・不条理な階級による差異が浮き彫りになっている・身体性を帯びた迫力ある文章 あらすじ 中学を卒業するとそのまま家を出て、19歳になる今日まで東京で日雇い労働者として生きる北町貫多。 プライ…