本と絵画とリベラルアーツ

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本の紹介-自伝・エッセイ

【心と自然】レイチェル・カーソン『センス・オブ・ワンダー』

オススメ度:★★★★★ まるで果てしない宇宙空間に思考が解き放たれ、駆けめぐっていくかのような経験。こうした経験は、星の名前を一つも知らなくても、子どもと分かち合うことができます。美を深く味わい、いま見ているものの意味に思いをめぐらせてみるため…

【本を読む楽しみを取り戻せる随筆】幸田文『木』

オススメ度:★★★★☆ 杉は全身の翠に水滴を飾り、夕陽は水滴を飾ってダイヤモンドにしていた。(p.156) 幸田文『木』 本書のエッセンス・読書の楽しみを再発見できる・「木」というテーマが新鮮で面白い・見えているようで何も見えていないと気付かされる 感想 …

【仕事を楽しむ極意】川村隆『ザ・ラストマン』

オススメ度:★★★★☆ 「自分の後ろには、もう誰もいない」と思ってみる 川村隆『ザ・ラストマン』 本書のエッセンス・責任を負えば当事者意識が湧き、仕事が面白くなる・修羅場体験で人は「覚醒」する・山より大きいイノシシは出ない、悩むより行動すべし 感想…

【本の紹介】見城徹『読書という荒野』

オススメ度:★★★☆☆ 読書とは「何が書かれているか」ではなく「自分がどう感じるか」だ(p.5) 見城徹『読書という荒野』 本書のエッセンス・見城徹は"究極のロマンチスト"・読書によって思考するための言葉が得られる・見城と生きた作家たちとの秘話 感想 幻冬…

話を聞いてほしくてエッセイを読む

誰かに話を聞いてほしくてエッセイを読む だれかに話を聞いて欲しいとき、私はエッセイを読む。 書き手は問わない。書店で目のあったエッセイを手に取り、無心で文章を追っていく。 本を読むのに、話を聞いてもらうというのは変な話かもしれない。本は沈黙し…

【本の紹介】さくらももこ『ももこの世界あっちこっちめぐり』

オススメ度:★★★★★ さくらももこ『ももこの世界あっちこっちめぐり』 著者:さくらももこ(1965~2018) 静岡県清水市生れ。静岡英和女学院短期大学卒業。新卒入社したぎょうせいを2ヵ月で退職し、漫画家となる。代表作に漫画『ちびまる子ちゃん』『コジコジ』…

【知らない世界に流れる時間】星野道夫『旅する木』

オススメ度:★★★★★ それは、壮大な自然の劇場で、宇宙のドラマをたった一人の観客として見るような体験だった。(p.114) 星野道夫『旅する木』 著者:星野道夫(1952~1996) 千葉県市川市生れ。写真家・探検家・詩人。慶應大学経済学部卒業後、アラスカ大学を中…

【本の紹介】白洲次郎『プリンシプルのない日本』

オススメ度:★★★☆☆ プリンシプルは何と訳してよいか知らない。原則とでもいうのか。日本も、ますます国際社会の一員となり、我々もますます外国人との接触が多くなる。西洋人とつき合うには、すべての言動にプリンシプルがはっきりしていることが絶対に必要…

【あらすじ】ブレイディみかこ 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』【感想】

オススメ度:★★★★☆ 「それは、カトリック校の子たちは、国籍や民族性が違っても、家庭環境は似ていたからだよ。」(p.59) あらすじ ブレイディみかこの息子である「ぼく」の中学生活の最初の1年半をえがいたエッセイ。ブレイディ家はアイルランド人の父と…

『ボクの音楽武者修行(小澤征爾)』は最高の若者を教えてくれる 

今日は目が覚めると、すでに正午を回ってしまっていた。いっそのこともう一眠りしようかと思ったが、せっかくの休日を丸一日怠惰に過ごすのもったいないので、映画を見ることにした。 前回2まで見ていたミッションインポッシブルの3を見た。下馬評通り今作は…