本と絵画とリベラルアーツ

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本の紹介

【本の紹介】太宰治『津軽』

オススメ度:★★★☆☆ いつ死ぬかわからんし、などと相手に興覚めさせるような事は言えなかった。(p.172) 太宰治『津軽』 本書のエッセンス・太宰の死の4年前に書かれた・故郷津軽をめぐる・真の目的は母代わりの"たけ"と人生の最後に会うこと たった一つの旅の…

【本の紹介】山口周『外資系コンサルのスライド作成術』

オススメ度:★★★★☆ 山口周『外資系コンサルのスライド作成術』 本書のエッセンス・紙が先、パワーポイントが後・インクの量=情報量であり、情報量の増加は必ずしもわかりやすさではない・色は3色まで、基本はモノクロで100%の完成度までもっていける まとめ …

【ゴールドマン・サックス】清水大吾『資本主義の中心で、資本主義を変える』

オススメ度:★★☆☆☆ 清水大吾『資本主義の中心で、資本主義を変える』 本書のエッセンス・GSの中で持続可能な社会を目指して闘った男の話・具体的には政策保有株式解消を目指していた・「資本主義」の分析が不十分に感じられた 感想 世界最強の投資銀行とも呼…

【諦めかけたあなたへ】太宰治『走れメロス』【感想】

オススメ度:★★★★★ 私は、信頼に報いなければならぬ。いまはただその一事だ。走れ!メロス。(p.177) 太宰治『走れメロス』 著者:太宰治(1909〜1948) 東京帝国大学仏文科中退。本名は津島修司。自殺未遂、麻薬中毒と破滅的な生活を送りながら作品を次々に執…

【本の紹介】太宰治『ヴィヨンの妻』

オススメ度:★★★★☆ 「僕はね、キザのようですけど、死にたくて、仕様が無いんです。生れた時から、死ぬことばかり考えたいたんだ。皆んなのためにも、死んだ方がいいんです。それはもう、たしかなんだ。それでいて、なかなか死なない。へんな、こわい神様み…

【今この瞬間を生きろ】岡本太郎『自分の中に毒を持て』

オススメ度:★★★★☆ ほんとうに生きるということは、自分で自分を崖から突き落とし、自分と戦って、運命をきりひらいていくことなんだ。(p.33) 岡本太郎『自分の中に毒を持て』 本書のエッセンス・岡本太郎が生き方について語った本・ただ「尖れ」と言ってい…

【名著】山口周『外資系コンサルが教える プロジェクトマネジメント』【炎上しないプロジェクト】

オススメ度:★★★★★★ つまりプロジェクトというのは、一種の「作品」だということです。(p.85) 山口周『外資系コンサルが教える プロジェクトマネジメント』 本書のエッセンス・PMとはPJTという作品をつくるこの上なく面白い仕事・炎上しないプロジェクトには…

【本の紹介】渋沢栄一『現代語訳 論語と算盤』

オススメ度:★★★★☆ 「ソロバンは『論語』によってできている。だからこそ『論語』とソロバンは、とてもかけ離れているように見えて、実はとても近いものである」(p.13) 渋沢栄一『現代語訳 論語と算盤』 感想・まとめ 日本経済の父である渋沢栄一による、ビ…

【読書メモ】吉本隆明『共同幻想論』【国家はいかにして生まれるか】

オススメ度:★★★★☆ その統一する視点は何かといいますと、すべて基本的には幻想領域であるということだと思うんです。(p.27) 吉本隆明『共同幻想論』 本書のエッセンス・上部構造≒幻想領域=共同幻想+対幻想+自己幻想・兄弟の<対幻想>が<共同幻想>に同致する…

【給料の期待値】北野唯我『転職の思考法』

オススメ度:★★★★☆ 20代は専門性、30代以降は経験をとれ。(p.38) 北野唯我『転職の思考法』 本書のエッセンス・給料の期待値=人的資本 × 技術資産 × 業界の生産性・20代は専門性、30代以降は経験をとれ・転職というオプションがキャリアを強くする サラリー…

【本の紹介】宇田川元一『他者と働く』

オススメ度:★★★★☆ 対話とは、権限や立場と関係なく誰にでも、自分の中に相手を見出すこと、相手の中に自分を見出すことで、双方向にお互いを受け入れ合っていくことを意味します。(p.22) 宇田川元一『他者と働く』 本書のエッセンス・対話は適応的問題(関係…

【本の紹介】さくらももこ『ももこの世界あっちこっちめぐり』

オススメ度:★★★★★ さくらももこ『ももこの世界あっちこっちめぐり』 著者:さくらももこ(1965~2018) 静岡県清水市生れ。静岡英和女学院短期大学卒業。新卒入社したぎょうせいを2ヵ月で退職し、漫画家となる。代表作に漫画『ちびまる子ちゃん』『コジコジ』…

【ビジネス書の定番】グロービス経営大学院『MBA クリティカル・シンキング』

オススメ度:★★★★☆ 本当に思考能力を高めるためには、考える習慣を身につけ、日頃から訓練を続けていく必要がある。実際にやってみることこそが、「できる」につながるのだ。(p.15) グロービス経営大学院『MBA クリティカル・シンキング』 本書のエッセンス…

【本の紹介】細谷功『「具体⇄抽象」 トレーニング』【思考法の基礎】

オススメ度:★★★★★ 抽象化というのはある意味で(目的に合わせて)「都合の良いように特定の属性だけを切り取る」ことを意味しています。 細谷功『「具体⇄抽象」 トレーニング』 本書のエッセンス・具体-抽象の話はまずこの本を読め・根本的問題解決は[具体→…

【ベストセラー】細谷功『具体と抽象』【なぜ議論はかみ合わないのか】

オススメ度:★★★★☆ 抽象度の高い概念は、見える人にしか見えません。(p.111) 細谷功『具体と抽象』 本書のエッセンス・具体と抽象の入門書・噛み合わぬ議論は抽象レベルが原因かも・抽象度のピラミッドは降りられない この本を読んで、上司との会話で噛み合…

【本の紹介】見城徹『たった一人の熱狂』【憂鬱でなければ、仕事じゃない】

オススメ度:★★★★★ 圧倒的努力は岩もを通す(p.150) 見城徹『たった一人の熱狂』 本書のエッセンス・憂鬱でなければ、仕事じゃない・圧倒的努力ができるかどうかは、心の問題・小さなことや、片隅の人を大事にする この本は誰にでも実践できる一般論的な自己…

【知らない世界に流れる時間】星野道夫『旅する木』

オススメ度:★★★★★ それは、壮大な自然の劇場で、宇宙のドラマをたった一人の観客として見るような体験だった。(p.114) 星野道夫『旅する木』 著者:星野道夫(1952~1996) 千葉県市川市生れ。写真家・探検家・詩人。慶應大学経済学部卒業後、アラスカ大学を中…

【本の紹介】白洲次郎『プリンシプルのない日本』

オススメ度:★★★☆☆ プリンシプルは何と訳してよいか知らない。原則とでもいうのか。日本も、ますます国際社会の一員となり、我々もますます外国人との接触が多くなる。西洋人とつき合うには、すべての言動にプリンシプルがはっきりしていることが絶対に必要…

【本の紹介】村上春樹『女のいない男たち』

オススメ度:★★★☆☆ なされなかった質問と、与えられなかった回答。彼は火葬場で妻の骨を拾いながら、無言のうちに深くそのことを考えていた。(「ドライブ・マイ・カー」p.36) 村上春樹『女のいない男たち』 著者:村上春樹(1949~) 京都府京都市生れ。早稲田…

【本の紹介】川上和人『鳥類学者 無謀にも恐竜を語る』【感想】

オススメ度:★★★★☆ ガラパゴスとは、スペイン語で「ゾウガメの」という意味だ。ガラパゴスゾウガメとは、シュールな名前だ。(p.374) 川上和人『鳥類学者 無謀にも恐竜を語る』 鳥類学者である川上和人氏が、鳥類学の知見をもとに恐竜のなぞに迫る科学エッセ…

【思考力を鍛える】赤羽雄二『ゼロ秒思考』【本の紹介】

オススメ度:★★★★★ そうした思考の「質」と「スピード」、双方の到達点が「ゼロ秒思考」だ。 ゼロ秒とは、すなわち、瞬時に状況を認識をし、瞬時に課題を整理し、瞬時に解決策を考え、瞬時にどう動くべきか意思決定できることだ。(p.50) 赤羽雄二『ゼロ秒思…

【本の紹介】フランシス・ウィーン『名著誕生マルクスの『資本論』』【要約】

オススメ度:★★★★★ すべては疑いうる(de omnibus dubitandum) (p.138) フランシス・ウィーン『名著誕生マルクスの『資本論』』 要約 第1章 萌芽 1818年5月5日、プロイセンにあるカトリック街のユダヤ人の一家にマルクスが生まれる。 マルクスは哲学や文学の…

【芥川賞受賞作】市川沙央『ハンチバック』

オススメ度:★★★★☆ 市川沙央『ハンチバック』 あらすじ 私の背骨は、右肺を押し潰すかたちで極度に湾曲している。 その不自由な身体ゆえ、社会から疎外され生きる私の社会との接点は、コタツ記事のライターの仕事と通信大学、そして親が遺してくれたグループ…

【本の紹介】小暮太一『すごい言語化』

オススメ度:★★★☆☆ 言語化とは、「自分の頭の中にあるものを、言葉に置き換えて、『誰か』に理解してもらうこと」(p.31) 小暮太一『すごい言語化』 ビジネスのコミニュケーションは「言葉」を介して行われる。しかし、この「言葉」の使い方を学ぶ機会はなか…

【本業でプロになるキャリア戦略論】森岡毅『苦しかったときの話をしようか』【本の紹介】

オススメ度:★★★★★ 会社と結婚するな、職能と結婚せよ!(p.36) 森岡 毅『苦しかった時の話をしよう』 USJを再建したことで知られる敏腕マーケターの森岡毅氏が、大学生の娘のために書いたキャリア戦略の本。 世の中の仕組みやキャリアを考えるうえで目を背け…

【Doの絶対量を増やし成長する】安藤広大『数値化の鬼』【本の紹介】

オススメ度:★★★★☆ やましいことを隠すときに、私たちは、「たくさん」「ちょっとだけ」「かなり」という言葉を使いますし、既得権益を守るときにも感情的な言葉を多用します。(p.20) 安藤広大『数値化の鬼』 この本はプレイヤーとしてのサラリーマンが「仕…

【本の紹介】古賀史健『20歳の自分に受けさせたい文章講義』

オススメ度:★★★★☆ 「いい文章」とは「読者の心を動かし、その行動までも動かすような文章」のことである。(p.268) 古賀史健『20歳の自分に受けさせたい文章講義』 頭の中をただよう観念を人に伝えるためには言葉に翻訳しなくてはならない。このアイデアを再…

【本の紹介】山出保『金沢を歩く』【金沢の由来】

オススメ度:★★★★☆ 金沢には、昔もあれば今もある、まるでバームクーヘンのようなまちなのです。(p.203) 山出保『金沢を歩く』 長年金沢で市長を務められた山出氏による新書。 金沢という街の特徴・歴史・伝統・風土が分かりやすくコンパクトにまとまってい…

『確率思考の戦略論』【データサイエンティスト以外の統計屋の道】

オススメ度:★★★★★ 仮説の数式が実際によって証明される「その瞬間」は、ドーパミン大放出の快感だったりします。(p.24) 森岡毅・今西聖貴『確率思考の戦略論』 『確率思考の戦略』というタイトル。確率とは統計の表裏の関係であるあの確率であり、戦略とは…

【本の紹介】安藤秀昭『CFOを目指すキャリア戦略』

オススメ度:★★★☆☆ 企業価値に責任を負わないのは、CFOではない‼(p.3) 安藤秀昭 他『CFOを目指すキャリア戦略』 CFOって結局何する人なのか、CFOに求められるスキルは何か、CFOを目指すにはどのようなキャリアを歩めばよいのかがわかる本。 誤字や主観に基づ…