本と絵画とリベラルアーツ

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本の紹介

【本の紹介】キム・ダスル『人生は気分が10割』

オススメ度:★★☆☆☆ 「カッコいい」かどうかを基準に生きる(p.42) キム・ダスル『人生は気分が10割』 本書のエッセンス・HSP向けの本・「カッコいいか」を基準に生きる・日本も韓国も悩みは同じ HSP向けの本 韓国で有名なエッセイスト キム・ダスルによる、現…

【本の紹介】マルクス・ガブリエル『わかりあえない他者と生きる』【完全平等は可能か】

オススメ度:★★★☆☆ 私たちの社会で分極化が進んだのは偶然ではありません。相手を見て、においをかいで、触れていないからです。(p.76) マルクス・ガブリエル『わかりあえない他者と生きる』 本書のエッセンス・自国民と移民の完全平等は可能か?・相互理解…

【新潮文庫の100冊】西加奈子『白いしるし』【あらすじ・感想】

オススメ度:★★★☆☆ そのダメージのたびに、私は体重を失い、動けなくなった。十代の頃のように、その土地から逃れることはしなかったが、魂が体から抜け、アフリカやヨーロッパや南極まで容易に飛んでいった。(p.22) 西加奈子『白いしるし』 本書のエッセン…

【オススメ】中村航『星に願いを、月に祈りを』【あらすじ・感想】

オススメ度:★★★★★ 〝いいかい? 君はいつの日か、君が本当に届けたい人に、本当に届けたい何かを届けるんだ〟 中村航『星に願いを、月に祈りを』 本書のエッセンス・青春夏小説・村上春樹:角田光代 = 2:8・夢と現実が同時にあるような読書体験 あらすじ …

【新潮文庫の100冊】角田光代『さがしもの』【あらすじ・感想】

オススメ度:★★★☆☆ 本を読まない人を好きなの?(p.73) 角田光代『さがしもの』 本書のエッセンス・本にまつわる短編集・本とのかかわりは人それぞれ・気軽な気持ちで楽しんで最後まで読める あらすじ 古本屋に持ち込むと「あんたこれ売っちゃうの?」と訊か…

【芥川賞受賞作】西村賢太『苦役列車』【あらすじ・感想】

オススメ度:★★★★★ 西村賢太『苦役列車』 本書のエッセンス・不条理な階級による差異が浮き彫りになっている・身体性を帯びた迫力ある文章 あらすじ 中学を卒業するとそのまま家を出て、19歳になる今日まで東京で日雇い労働者として生きる北町貫多。 プライ…

【青春小説の傑作】氷室冴子『海がきこえる』【感想】

オススメ度:★★★★☆ 「拓ってへんな人ね。どうして、そんなつまらんないこと知ってるの」(Ⅱp.308) 氷室冴子『海がきこえる』 本書のエッセンス・最高の青春小説・ワガママな里伽子が魅力的 鈴木敏夫とジブリ展にて 先日、横須賀美術館で開催されていた「鈴木…

【人生の最大化を目指す】ビル・パーキンス『DIE WITH ZERO』

オススメ度:★★★★☆ 豊かになっているはずの将来の自分のために、若く貧乏な今の自分から金をむしり取っていた。(p.27) ビル・パーキンス『DIE WITH ZERO』 本書のエッセンス・キリギリス型から脱却し人生の最大化を目指せ・人生の最後に残るのは「思い出」だ…

【本好きならきっと共感できる】島田潤一郎『長い読書』

オススメ度:★★★★★ でも若い僕にとっては、文体こそがすべてだった。(p.69) 島田潤一郎『長い読書』 本書のエッセンス・読書好きの気持ちが見事に言語化されている・小説はつくり話だとバレてはいけない・好み過ぎる文体 感想 みすず書房といえば人文学書の…

【成瀬が帰ってきた】宮島未奈『成瀬は信じた道をいく』

オススメ度:★★★★☆ 「わたし以上の適任者はいないと思ったからだ」(p.114) 宮島未奈『成瀬は信じた道をいく』 本書のエッセンス・成瀬のカリスマで周囲が変わっていく話・前作同様、爽快さを感じられる読み味 あらすじ 北川みらいはときめき小学校に通う4年…

【本屋大賞受賞作】宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』【最高の夏小説】

オススメ度:★★★★☆ 「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」(p.6) 宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』 本書のエッセンス・『キケン』を彷彿とさせる青春夏小説・真っ直ぐな異端児・成瀬を内と外から描いている・全編通して爽やかな読み味 あらすじ …

【言語習得という神秘】今井むつみ・秋田喜美『言葉の本質』

オススメ度:★★★★★ 今井むつみ・秋田喜美『言葉の本質』 本書のエッセンス・分かるということは、間接的に身体的経験しているということ・子どもは仮説形成推論によって爆発的な言語習得を行っている・ヒトだけが対称性推論を持ち、言語を手に入れた 言語の…

【インプットと試行が天才を生む】菅付雅信『天才はいない。天才になる習慣があるだけだ。』

オススメ度:★★★★☆ 良い課題提出ができる人は、課題が与えられる前から、すでに何かしらその領域ないしはそのクリエイターについて何度も考えている。普段から、日常的に。(p.40) 菅付雅信『天才はいない。天才になる習慣があるだけだ。』 本書のエッセンス…

【競争は幸せか】ちきりん『ゆるく考えよう』

オススメ度:★★★☆☆ 「自分の失敗なんか、自分以外で覚えている人はいない。だから自分が忘れたらそれで終わりだよ」(p.231) ちきりん『ゆるく考えよう』 本書のエッセンス・常識や通念を特別視せず、フラットに考える・自分の感覚が一番大切・表現方法は言葉…

【本の紹介】竹内薫『自分はバカかもしれないと思ったときに読む本』

オススメ度:★★★★☆ フィードバックがないと人はバカになる(p.96) 竹内薫『自分はバカかもしれないと思ったときに読む本』 本書のエッセンス・バカだと思われているとバカに育つ・フィードバックを受けないとバカになっていく 感想 仕事量と責任の負荷に負け…

【本の紹介】一條次郎『ざんねんなスパイ』

オススメ度:★★★★☆ 一條次郎『ざんねんなスパイ』 本書のエッセンス・ドタバタ劇系・73歳の実務未経験のスパイが市長暗殺を命じられる 感想 73歳でこれまで一度もミッションに呼ばれたことないスパイ・ルーキーが、二ホーン国のある市長の暗殺を命じられるが…

【本の紹介】太宰治『津軽』

オススメ度:★★★☆☆ いつ死ぬかわからんし、などと相手に興覚めさせるような事は言えなかった。(p.172) 太宰治『津軽』 本書のエッセンス・太宰の死の4年前に書かれた・故郷津軽をめぐる・真の目的は母代わりの"たけ"と人生の最後に会うこと たった一つの旅の…

【本の紹介】山口周『外資系コンサルのスライド作成術』

オススメ度:★★★★☆ 山口周『外資系コンサルのスライド作成術』 本書のエッセンス・紙が先、パワーポイントが後・インクの量=情報量であり、情報量の増加は必ずしもわかりやすさではない・色は3色まで、基本はモノクロで100%の完成度までもっていける まとめ …

【ゴールドマン・サックス】清水大吾『資本主義の中心で、資本主義を変える』

オススメ度:★★☆☆☆ 清水大吾『資本主義の中心で、資本主義を変える』 本書のエッセンス・GSの中で持続可能な社会を目指して闘った男の話・具体的には政策保有株式解消を目指していた・「資本主義」の分析が不十分に感じられた 感想 世界最強の投資銀行とも呼…

【諦めかけたあなたへ】太宰治『走れメロス』【感想】

オススメ度:★★★★★ 私は、信頼に報いなければならぬ。いまはただその一事だ。走れ!メロス。(p.177) 太宰治『走れメロス』 著者:太宰治(1909〜1948) 東京帝国大学仏文科中退。本名は津島修司。自殺未遂、麻薬中毒と破滅的な生活を送りながら作品を次々に執…

【本の紹介】太宰治『ヴィヨンの妻』

オススメ度:★★★★☆ 「僕はね、キザのようですけど、死にたくて、仕様が無いんです。生れた時から、死ぬことばかり考えたいたんだ。皆んなのためにも、死んだ方がいいんです。それはもう、たしかなんだ。それでいて、なかなか死なない。へんな、こわい神様み…

【今この瞬間を生きろ】岡本太郎『自分の中に毒を持て』

オススメ度:★★★★☆ ほんとうに生きるということは、自分で自分を崖から突き落とし、自分と戦って、運命をきりひらいていくことなんだ。(p.33) 岡本太郎『自分の中に毒を持て』 本書のエッセンス・岡本太郎が生き方について語った本・ただ「尖れ」と言ってい…

【名著】山口周『外資系コンサルが教える プロジェクトマネジメント』【炎上しないプロジェクト】

オススメ度:★★★★★★ つまりプロジェクトというのは、一種の「作品」だということです。(p.85) 山口周『外資系コンサルが教える プロジェクトマネジメント』 本書のエッセンス・PMとはPJTという作品をつくるこの上なく面白い仕事・炎上しないプロジェクトには…

【本の紹介】渋沢栄一『現代語訳 論語と算盤』

オススメ度:★★★★☆ 「ソロバンは『論語』によってできている。だからこそ『論語』とソロバンは、とてもかけ離れているように見えて、実はとても近いものである」(p.13) 渋沢栄一『現代語訳 論語と算盤』 感想・まとめ 日本経済の父である渋沢栄一による、ビ…

【読書メモ】吉本隆明『共同幻想論』【国家はいかにして生まれるか】

オススメ度:★★★★☆ その統一する視点は何かといいますと、すべて基本的には幻想領域であるということだと思うんです。(p.27) 吉本隆明『共同幻想論』 本書のエッセンス・上部構造≒幻想領域=共同幻想+対幻想+自己幻想・兄弟の<対幻想>が<共同幻想>に同致する…

【給料の期待値】北野唯我『転職の思考法』

オススメ度:★★★★☆ 20代は専門性、30代以降は経験をとれ。(p.38) 北野唯我『転職の思考法』 本書のエッセンス・給料の期待値=人的資本 × 技術資産 × 業界の生産性・20代は専門性、30代以降は経験をとれ・転職というオプションがキャリアを強くする サラリー…

【本の紹介】宇田川元一『他者と働く』

オススメ度:★★★★☆ 対話とは、権限や立場と関係なく誰にでも、自分の中に相手を見出すこと、相手の中に自分を見出すことで、双方向にお互いを受け入れ合っていくことを意味します。(p.22) 宇田川元一『他者と働く』 本書のエッセンス・対話は適応的問題(関係…

【本の紹介】さくらももこ『ももこの世界あっちこっちめぐり』

オススメ度:★★★★★ さくらももこ『ももこの世界あっちこっちめぐり』 著者:さくらももこ(1965~2018) 静岡県清水市生れ。静岡英和女学院短期大学卒業。新卒入社したぎょうせいを2ヵ月で退職し、漫画家となる。代表作に漫画『ちびまる子ちゃん』『コジコジ』…

【ビジネス書の定番】グロービス経営大学院『MBA クリティカル・シンキング』

オススメ度:★★★★☆ 本当に思考能力を高めるためには、考える習慣を身につけ、日頃から訓練を続けていく必要がある。実際にやってみることこそが、「できる」につながるのだ。(p.15) グロービス経営大学院『MBA クリティカル・シンキング』 本書のエッセンス…

【本の紹介】細谷功『「具体⇄抽象」 トレーニング』【思考法の基礎】

オススメ度:★★★★★ 抽象化というのはある意味で(目的に合わせて)「都合の良いように特定の属性だけを切り取る」ことを意味しています。 細谷功『「具体⇄抽象」 トレーニング』 本書のエッセンス・具体-抽象の話はまずこの本を読め・根本的問題解決は[具体→…