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【絵画の解説】ルノワール「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」【印象派】

ルノワールの最高傑作「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」(「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」とも呼ばれる)。長い名前は覚えていなくても、この賑やかで華々しいこの絵は見たことがあるのではないでしょうか。

 

この大きく優しい絵画の見どころを3つのポイントから分かりやすく解説します!

 

「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」を理解するポイント

・ルノワール独自の木漏れ日の表現
・印象派ながら黒を使用

 

ルノワール「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」の鑑賞のポイント

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「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」 1876年 オルセー美術館

19世紀末、パリの繁華街モンマルトルの踊り場では正式な舞踏会に参加できない庶民が気軽に踊りを楽しんでいました。

 

近くに住んでいたルノワールは小さなキャンバスを持ってここに通い、作品を制作していきました。モデルには、ルノワールの友人が多く参加しています。

ルノワールが描きたかった「人々の喜び」がこの絵にはあふれています。 

 

鑑賞のポイント①:木漏れ日の表現

印象派の特徴は見たままの光をそのまま表現することにあります。

ルノワールはこの技法をさらに発展させ、ぼやけた光の玉を人物や背景に置くことで木漏れ日を表現しました。

 

ダンスホールの全体にちりばめられた光は花のように明るく咲き、画面全体の華やかさを演出しています。

 

 

鑑賞のポイント②:印象派ながら黒を使用

印象派では自然の光を描くことにこだわっていたため、光の外の色(虹の七色に含まれない色)である黒を使うことを避けていました。

一方で陶器の絵付け職人の経験のあるルノワールは、黒が見る人に及ぼす効果を客観的に理解し「黒は色の女王」と考えていたため印象派でありながら少しだけ黒を使っています。

 

ルノワールの黒は、彼の特徴である鮮やかな色使いをより一層引き立てています。

 

 

鑑賞のポイント③:幸せそうな人々の表情

絵画の人物の表情を見ていくと、誰もが自然で楽しそうにしているのが分かります。

この絵画には彼の友人や家族が多くモデルとして登場しています。彼が友人や家族を大切にし、楽しい時間を過ごしてきたことが伝わってきます。

 

ルノワールの絵画の主題、どれもは明るく幸せなものばかりです。それは彼が絵画を描く上でのモットーとして、「見る人を楽しい気持ちにさせたい」と考えていたからでした。

そのため絵画も悲劇的なものでなく人々の何気ない穏やかで幸福な時間が描かれています。

 

ルノワールの絵画が人気の秘訣はこのところにあるのではないでしょうか。

 

 

ルノワールについてもっと知りたい方はこちらをどうぞ
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