本の紹介-哲学・古典
オススメ度:★★★★★★ 自己に対するごまかしこそ生きがい感を何よりも損なうものである。(p.40) 神谷美恵子『生きがいについて』 本書のエッセンス・未来を向いているとき「生きがい」を感じられる・目標達成は本質的には目的ではない・自己に対するごまかしが…
オススメ度:★★★★☆ 苦心中、常得悦心之趣、得意時、便生失意之悲(p.95) 洪自誠『菜根譚』 本書のエッセンス・儒教・道教・仏教から生まれた処世術・前集222段・後集134段から成る・対句の特徴を持つ 概要 明末の思想家・洪自誠によって書かれた処世術の本。 …
オススメ度:★★★★★ 「センスがいい」というのは、ちょっとドキッとする言い方だと思うんですよ。(p.10) 千葉雅也『センスの哲学』 本書のエッセンス・「センス」とはリズムである・リズムはアナログ/デジタルの両側面を持つ・リズムは反復と差異から成る あ…
オススメ度:★★★☆☆ 私たちの社会で分極化が進んだのは偶然ではありません。相手を見て、においをかいで、触れていないからです。(p.76) マルクス・ガブリエル『わかりあえない他者と生きる』 本書のエッセンス・自国民と移民の完全平等は可能か?・相互理解…
オススメ度:★★★★★ 今井むつみ・秋田喜美『言葉の本質』 本書のエッセンス・分かるということは、間接的に身体的経験しているということ・子どもは仮説形成推論によって爆発的な言語習得を行っている・ヒトだけが対称性推論を持ち、言語を手に入れた 言語の…
オススメ度:★★★★☆ その統一する視点は何かといいますと、すべて基本的には幻想領域であるということだと思うんです。(p.27) 吉本隆明『共同幻想論』 本書のエッセンス・上部構造≒幻想領域=共同幻想+対幻想+自己幻想・兄弟の<対幻想>が<共同幻想>に同致する…
オススメ度:★★★☆☆ 存在も見方も多様でありながら、誰もが常に同一の対象に関わっているという事実こそがリアリティを保証するのである。(p.76) 牧野雅彦『ハンナ・アレント 全体主義という悪夢』 著者:牧野雅彦(1955~) 神奈川県生れ。広島大学大学院社会科…
オススメ度:★★★★★ 「ことばとは、『ものの名前』ではない。」 (p.60) フランス文学者である内田樹が構造主義の入門書として書いた本。構造主義の解説ながら数式などは一切出てこず、具体例が多く挙げられているため初心者でもとても読みやすい本になって…
オススメ度:★★★★☆ 今日ではデジタル革命が必要です。民主的な方法で「シリコンバレーの魔女たち」を王座から退位させなくてはなりません。(p.43) 「新実在論」にて一躍時の人となったマルクス・ガブリエル。大学ではシェリングを専攻し、まさにドイツ哲学…
オススメ度:★★★★☆ 目覚ましいスピードで技術革新・経済成長を遂げる世界。この世界はこれからどのような方向へ向かうのでしょうか。資本主義や民主主義はこのままのかたちでこれからも続くのでしょうか。 概要 NHK『欲望の資本主義』シリーズで話題の哲学者…
オススメ度:★★★★★ 哲学初心者にもオススメされることの多い、ルネ・デカルトの『方法序説』。 岩波文庫で100ページほどの薄い本ですが代表的な古典として絶大な人気を集めています。 今回はこの『方法序説』を簡単にまとめ、さらにデカルトがなぜ「近代哲学…