本の紹介-文学・評論

【読書感想】辻村深月『家族シアター』【あらすじ】

オススメ度:★★★★☆ 辻村深月『家族シアター』 著者:辻村深月(1980~) 山梨県石和町生れ。千葉大学教育学部卒業。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。2018年に『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。ペンネームの「辻…

【あらすじ】ヘミングウェイ『老人と海』【感想】

オススメ度:★★★☆☆ 「あれを持ってくるんだった」そういうものはたくさんある、と老人は思った。だが、持ってこなかったんだよな、じいさん。ま、ない物を嘆いたところで仕方がない。あるもので何ができるかを考えるこった。(p.117) ヘミングウェイ『老人と…

【解説】村上春樹『1973年のピンボール』【感想】

オススメ度:★★★☆☆ しかしピンボール・マシーンはあなたを何処にも連れて行きはしない。リプレイ(再試行)のランプを灯すだけだ。リプレイ、リプレイ、リプレイ……、まるでピンボール・ゲームそのものがある永劫性を目指しているようにさえ思える。 村上春樹『…

【夏にオススメ】村上春樹『風の歌を聴け』【感想】

オススメ度:★★★★☆ 37度っていえば一人でじっとしてるより女の子と抱き合ってた方が涼しいくらいの温度だ。(p.55) 村上春樹『風の歌を聴け』 著者:村上春樹(1949~) 京都府京都市生れ。早稲田大学第一文学部卒業。1979年『風の声を聴け』で群像新人賞を受賞…

安部公房『砂の女』【あらすじ・感想】

オススメ度:★★★★☆ 穴の中にいながら、すでに穴の外にいるかのようなものだった(p.261) 安部公房『砂の女』 著者:安部公房(1924~1993) 本名は安部公房(きみふさ)。東京府生れ。東京大学医学部卒業。誕生後すぐに家族で満州に渡り、旧成城高等学校(現成城…

村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』【感想】

オススメ度:★★★★★ 歴史は消すことも、作りかえることもできないの。それはあなたという存在を殺すのと同じだから。(p.46) 村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』 著者:村上春樹(1949~) 京都府京都市生れ。早稲田大学第一文学部卒業。1979…

【女子禁制】大槻ケンヂ『グミ・チョコレート・パイン』

オススメ度:★★★★★ 「人生よ。あたしはね、人生ってグミ・チョコレート・パインだと思うの」 大槻ケンヂ『グミ・チョコレート・パイン』 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScr…

【読書感想文】角田光代『キッドナップ・ツアー』【夏休み小説】

オススメ度:★★★★☆ わたしはもっと目をこらす。ふいに頭に思い浮かんで、今目の前にあるすべてより色濃く見えてきたその光景が、いったいなんなのか思い出すために。(p.133) 角田光代『キッドナップ・ツアー』 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliat…

『コンビニ人間』村田沙耶香【感想・あらすじ】

オススメ度:★★★★☆ 「本当に、ここは変わらないわねえ。」 (p.70) 村田沙耶香『コンビニ人間』 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript ||c.scripts[c.scripts.length-2];(…

【あらすじ】太宰治『人間失格』【オススメの本】

オススメ度:★★★★★ 「世間というのは、君じゃないか」 太宰治の代表作の一つで累計で1000万部を超えるとされる大ベストセラー『人間失格』。 その死さえ軽く感じられるほどの堕落ぶりは共感できる人と、後味悪く感じる人に二分されると思います。 まだ読んで…

【泣ける】梨木香歩『西の魔女が死んだ』【オススメの本】

オススメ度:★★★★★ なかなか本を読んで涙が出るということはありませんが、この本は読むたびに涙腺が緩んでしまいます。 泣けるといっても、悲しいから泣いてしまうというわけではありません。優しさに触れて自然と涙がでるような、そんな感覚になる本です。…

【本の紹介】湯本香樹実『夏の庭』【あらすじと感想】

オススメ度:★★★★★ 中学生に本を紹介するとしたら絶対にこの本を入れるでしょう。 小学6年の3人の少年たちが「人が死ぬところが見たい」という純粋な好奇心から近くに住む独居老人を観察しだす、というところからストーリーが始まっていきます。 死をテーマ…

【本の紹介】村上春樹『スプートニクの恋人』【あらすじ・感想】

オススメ度:★★★★☆ 自分が自分じゃない、あるいは自分が完全でない感じることありますよね。この欠けた気持ちを埋めようとするのが恋愛なのでしょうか。 あらすじ 「つまりね、記号と象徴のちがいってなあに?」(p.44) 22歳の春にすみれは生まれて初めて恋を…

【本の紹介】山田詠美『ぼくは勉強ができない』【あらすじ・感想】

オススメ度:★★★★★ いい小説とは色々あると思いますが、私はスッキリとした小説が好きだったりします。『ぼくは勉強ができない』はその代表と言ってもいいんじゃないでしょうか。 この本をオススメしたい人 ・中学生や高校生・"当たり前"に疲れた人 あらすじ…

【本の紹介】村上春樹『ノルウェイの森』【あらすじと感想】

オススメ度:★★★★★★ 発行部数上下巻合わせ1000万部越えの村上春樹の大ベストセラーです。 心が壊れる崖っぷちを生き、交わる人たちの姿に胸がいっぱいになりました。読み終わった後しばらく世界から出られずぼーっとしていました。 この本をオススメした…

【本の紹介】朝井リョウ『何者』【あらすじと感想】

オススメ度:☆☆☆☆☆☆ 久々に読んでいてゾワッとした作品。初めて朝井リョウさんの作品を読みましたが、一発でファンになりました。SNSネイティブ世代の方ならきっと共感できる内容になっています。 この本をオススメしたい人 ・就活生orこれから就活する大学…

【本の紹介】恩田陸『蜜蜂と遠雷』【感想】

オススメ度:☆☆☆☆☆ 久々に恩田陸さんの小説を読んだ。 前に高校生の時に読んだ『夜のピクニック』以来、数年ぶりに読んだ。 www.artbook2020.com 調べてみると『寄るのピクニック』も『蜜蜂と遠雷』も本屋大賞を受賞した作品らしく、いいとこどりしてしまっ…

【本の紹介】村上龍『限りなく透明に近いブルー』

オススメ度 : ☆☆ 1976年に発行、同年第75回芥川賞を受賞した登場24歳だった村上龍によって書かれた彼の代表作「限りなく透明に近いブルー」。 単行本・文庫本の発行部数の合計ではおよそ370万部で芥川賞受賞作の中で史上1位の大ヒット作。 市のおよそ3分の1…

「ぼくらの七日間戦争」は3度楽しめる

オススメ度:☆☆☆☆ ある夏休みを翌日に控えた暑い夏の日、東京の下町にある1年生のクラスの男子生徒全員が忽然と消えてしまった。大人たちは事故か誘拐かと困惑する。彼らはどこに消えたのであろうか。大人たちの心配をよそに、彼らはある場所に集まっていた…