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【本の紹介】山口周『外資系コンサルのスライド作成術』

オススメ度:★★★★☆

 

山口周『外資系コンサルのスライド作成術』

 

 本書のエッセンス
・紙が先、パワーポイントが後
・インクの量=情報量であり、情報量の増加は必ずしもわかりやすさではない
・色は3色まで、基本はモノクロで100%の完成度までもっていける

 

まとめ

外資系コンサルの一線で活躍している山口周氏による、パワーポイントのスライド作成の技術をまとめた本。

小手先のテクニックで複雑な図をつくるのではなく、基礎の基礎をおさえていくことで汎用性の高いスキルを身に着けることを目的にしている。

 

本ブログでは本書で解説されているポイントのうち、個人的に重要だなというものに絞って記載している。詳細な点やここで掲載していないものについては実際に本を購入し確かめていただきたい。

 

スライド作成の順番
①ページ番号をつける
②メッセージを書く
③出所を書く
④グラフ/チャートのタイトルを書く
⑤グラフ/チャートを書く
⑥脚注をつける

 

チャートの作り方
・非冗長性:スライドに同じ言葉を何度も登場させず、因数分解の思想でまとめる
 ・矢印は起点と終点を明確にする
 ・矢印は延長線上にあるものすべてに影響を及ぼす
・2次元以内に表現を留める。帰る場合は2次元×nの形で表現する(横並びではなく、菱形にして多重にする)

 

プレグナンツの法則
・近接の要因:近くにあるものをグループとして認識する
・閉合の要因:閉じあっているものをグループとして認識する
・グーテンベルクダイアグラム:スライドの視点が左上から右下に流れ、特に右上には意識が行きにくい

 

細かいポイント
・文字の大きさは12pt以上
・メッセージは2行以内
・メッセージ→ストーリー→スライド作成の順番で行う
紙が先、パワーポイントが後
色は3色まで
・よりシンプルに
・スライドのSN比を高める=信号に対するノイズを減らす
・インク量=情報量