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本と絵画の解説

【本の紹介】朝井リョウ『何者』【あらすじと感想】

オススメ度:☆☆☆☆☆☆

久々に読んでいてゾワッとした作品。初めて朝井リョウさんの作品を読みましたが、一発でファンになりました。SNSネイティブ世代の方ならきっと共感できる内容になっています。

 

この本をオススメしたい人

・就活生orこれから就活する大学生
・何者かになりたいと思っている人

 

朝井リョウ『何者』

何者 (新潮文庫)

何者 (新潮文庫)

著者:朝井リョウ(1989〜)

早稲田大学卒。2009年デビュー作『桐島、部活やめるってよ』がベストセラーに。2013年『何者』で直木賞受賞。

 

あらすじ

就職活動を目前に控えた拓人は、共通点をもった4人の仲間たちと就活に向けて集うようになる。彼らはありたい自分を演出し、そんな姿を互いに傍観しながら面接に交友に励んでいく。

就活も終盤にさしかかり勝ち組と負け組が露呈しはじめると、本音と建て前、ペルソナと自意識の境が次第に崩壊し、"仲間"であったはずの彼らの関係にも変化が訪れる。

 

 

感想

自分だけは自分のことを理解できていると思っていましたが、実際は何一つ客観的に見られていないことに気付かされました。作中でも他人のことは客観視できても、自分のことになると贔屓目に見てしまう人々が随所に出てきます。

どんなに冷静のつもりでも、自分だけは何かが違う、特別であるという思いは消えることはありません。そんな自意識を客観的に見つめ、受け入れることが大人になるために必要なのかもしれません。