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【本の紹介】2019年の読んだ本ベスト10【ランキング】

2019年も早いもので、

あっという間に最終日になってしまいました。

今年は夏もそこまで暑くならず比較的過ごしやすい気候でしたね。

 

去年思うように本が読めなかった分、今年はたくさん読もうと思い時間を見つけては少しずつ読んできました。

 

僭越ながら今回は、私が今年読んだ本の中から良かったと思う10冊を紹介させていただきたいと思います!

 

2019年の読んだ本ベスト10

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 2019年に読んだ冊数はキリよく100冊でした!(前年比+55冊)

小説新書問わずいいと思ったものを10冊選んでランキング形式でまとめています。

 

第十位:『太陽の季節』

太陽の季節 (新潮文庫)

太陽の季節 (新潮文庫)

  • 作者:石原 慎太郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1957/08/07
  • メディア: 文庫
 

 著者: 石原慎太郎

 

初めて読んだ芥川賞作品。著者は元都知事の石原慎太郎。

不良青年の厭世観と強い衝動が合わさってとても刺激的な作品でした。

若いうちに読んでよかったと思う作品のうちの一つです。

 

 

第九位:『国家の品格』

国家の品格 (新潮新書)

国家の品格 (新潮新書)

  • 作者:藤原 正彦
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2005/11/20
  • メディア: 新書
 

 著者: 藤原正彦

 

2006年に大ヒットし、発行部数265万部を超えるミリオンセラーとなった数学者 藤原正彦の名著。

 

西洋的な合理論について懐疑的な見方をしています。

論理の起点となる前提が人間の“情緒”によって支えられていることに注目し、日本が再び高い情緒を身に付けることで「品格ある国家」を取り戻すことを強く主張しています。

 

伝統や愛といった非合理的なものを情緒というもので表す考え方に影響を受けました。

来年は2018年に出た『国家と教養』の方も読んでみたいです。

 

 

第八位:『反哲学入門』

反哲学入門 (新潮文庫)

反哲学入門 (新潮文庫)

  • 作者:木田 元
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2010/05/28
  • メディア: 文庫
 

 著者: 木田元

 

哲学者 木田元による哲学の入門書になっています。

反哲学とはソクラテス以降の超自然主義的「哲学」に対する、自然主義的な思想を「反哲学」のことを指しています。

 

内容は哲学史のようになっていて、哲学初心者でも分かりやすくとてもオススメです。

初めに一回読んでおいて、一通り古典を読んでからもう一度帰ってくるとより理解しやすくなると思います。

 

 

第七位:『何者』

www.artbook2020.com

 著者: 朝井リョウ

 

就活を通して確立しきらないアイデンティティに悩む若者の姿をありありと描いています。

自分の心の一番奥のところが触られた感じがして読んでいてゾワッとした作品でした。

 

大学生に是非読んでほしい本です。

 

 

第六位:『あのころ』

あのころ (集英社文庫)

あのころ (集英社文庫)

  • 作者:さくら ももこ
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2004/03/19
  • メディア: 文庫
 

 著者:さくらももこ

 

ちびまる子ちゃんで知られるさくらももこのエッセイです。

さくらももこの子供時代の話が、愉快な登場人物ともにコミカルに描かれています。

 

マンガかそれ以上にテンポよく読め、書籍でこんなに笑ったのは久しぶりでした。

面白い本部門があったらダントツの一位です。

 

 

第五位:『車輪の下』

車輪の下 (新潮文庫)

車輪の下 (新潮文庫)

 

 著者: ヘルマン・ヘッセ

 

周囲の重圧を受け、勉強漬けの生活を送り見事名門の神学校に入学したハンス少年。

まじめだったハンスだが友人との交流の中で自我が芽生え、ハンスは少しずつ変わっていきます。

 

「教育」とはなんなのか。「受験」とはなんのなのか。

考えさせられる一冊です。

 

 

第四位:『メモの魔力』

メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)

メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)

  • 作者:前田 裕二
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2018/12/24
  • メディア: 単行本
 

 著者: 前田裕二

 

2019年No.1ビジネス本とも呼び声が高い『メモの魔力』。

著者はSHOWROOM社長の前田裕二です。

 

成長するためのメモの取り方を体系化しまとめ、その意義についても存分に語られています。

“気付き”をどのようにして活かしていくかを学ぶことが出来ます。

 

 

第三位:『方法序説』

方法序説 (岩波文庫)

方法序説 (岩波文庫)

  • 作者:デカルト
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1997/07/16
  • メディア: 文庫
 

 著者: ルネ・デカルト

 

第三位は古典からセレクト。

「近代哲学の祖」と呼ばれる哲学者・数学者のルネ・デカルトによって書かれた、真理に至る方法が示された本になっています。

 

かの有名な「コギト・エルゴ・スム(われ思う、ゆえにわれあり)」もこの本からの出展です。

その他にも人間理性(良識)や機械論的自然観など当時としては革新的な考え方がふんだんに盛り込まれています。

 

ページ数も少なく古典にしては文も平易で読みやすいので、社会科学系の古典を読み進めようとしている人はこの本から始めることをオススメします!

 

 

第二位:『経済はナショナリズムで動く』

www.artbook2020.com

 著者: 中野剛志

 

あらゆる経済政策はナショナリズムに基づいていることを示した本。

国家、近代的個人の成り立ちから、いかにして経済ナショナリズムが生まれていくのかを構造的に説明しています。

 

安直な右寄りだ左寄りだという議論から離れて、もっと広い視野で世界経済を見ることが出来るようになりました。

この本を読むことで、新聞がぐっと面白くなります!

 

 

第一位:『ノルウェイの森』

www.artbook2020.com

 著者:村上春樹

 

順位をつけるにあたっていろいろと悩みましたが、

2019年読んだ本の中での一位は、

『ノルウェイの森』に決定いたしました!!

 

ストーリーは僕が幼馴染の元カノの直子、大学の後輩の緑という2人の女性の間で複雑に揺れ動く気持ちに悩み苦しみ、生きる道を見つけていくというものです。

 

ハッピーエンドの見えない状況の中で正しさを求めて生きる姿に心動かされました。

特に最後の方に出てきた緑からの手紙を読むと、今でも心臓をがっしりとつかまれたような気持になります。

 

この本を読んで自分の中にあった「正しさ」みたいなものがただの理想でしかなくて、そんなもの本当は何の役にも立たないんじゃないかという気がしてくるようになりました。

 

 

***

 

以上が今年読んだ本ベスト10になります。

今年はたくさんの素敵な本に出会えて本当に幸せでした。

 

来年も素敵な本と出会えることを祈って、年を越したいと思います。