7月には冷夏、冷夏と心配していましたが、蓋を開けてみれば今年もそれなりに暑かったですね。念願だったクーラーの効いた部屋でのアイスも呆れるほど食べました。ちなみにオススメは牧場しぼりのラムレーズンです。
休み期間は電車に乗る機会が減るので自ずと読書量も減ってしまいます。代わりといってはなんだがその分映画はいつもより多く見ました。
旅行にもあっちこっち行ったしいい夏だったのでは無いでしょうか。
以下8月に読んだ本のまとめです。
『シロクマのことだけは考えるな!』
著:植木理恵 / オススメ度:☆☆☆
最近はテレビにもたびたび出演する人気心理学者、植木先生の著書。
ややボリュームと深みには欠けますが、心理学に興味を持ちたてという人にはちょうどいい一冊になっています。
下の記事で面白かったネタをいくつか紹介しています。
『「日経新聞」最大活用術 2016年版』
著:小宮一慶 / オススメ度:☆☆☆☆
慣れていない人が読んでみると意外に重いのが日経新聞。
そんな日経新聞を素早く読み解き、生かしていくにはどうしたらよいかというコツを解説した本。
読むときのポイントに加え、日経新聞を読むうえで最低限知っておきたいミクロ・マクロ経済学の基礎も解説されているので知識なしでも読むことができます。
日経新聞を読み始めた学生や新社会人には効果覿面です。
『図解 眠れなくなるほど面白い 科学の大理論』
著:大宮信光 / オススメ度:☆☆☆
科学史の中でも超一級の話題を集めた本。
最新の話題から始まり物理化学の世界、歴史的大発見を経て最後は宇宙と人間に帰着します。
話のレベルは超ミクロ・マクロ世界を除けば高校理科の範疇で、特殊なことがらは出てきません。
説明にはイラストや図が多用されていて、数式は最低限に抑えられているため文系や中学生でも理解がしやすくなっています。
オススメとしては、理科の勉強を始めた高校生が新たな単元に入る前この本の該当箇所を読んでから勉強に入るとスムーズだと思います。教科書の補助+コラム的な立ち位置だと考えると、この本のレベルが分かりやすいかもしれません。
『蜜蜂と遠雷』
著:恩田陸 / オススメ度:☆☆☆☆☆
直木賞と本屋大賞をW受賞した恩田陸の傑作「蜜蜂と遠雷」。国際的なピアノコンクールを通して4人の出場者とそれを取り巻く人々の交流と成長を描いています。
700ページ近くある長編小説ですが、とにかく面白くテンポもいいので普段小説を読まない人でも飽きずに読み切ることができると思います。
『語感トレーニング』
著:中村明 / オススメ度:☆☆☆
「快調」「好調」「順調」のうち最も調子がいいのはどれでしょうか。
同じ意味の言葉でも、言葉によって「語感」に違いがあります。語感とはニュアンスに近い言葉で、単語ごとによる言葉のイメージや香りの差異を表します。
この本ではこのような55題のクイズを通して日本語の語感を学んでいくことができます。単に言葉遣いが正しい、正しくないというレベルではなく、この状況でこの人があの人に向かって話すときにどの言葉が適切か、ということを知ることができます。
言葉にすると説明するのが難しい意味のわずかな違いを、早稲田大学の中村名誉教授が見事に解説しています。
日本語の面白さを再発見できる良本です。