本と絵画とリベラルアーツ

本と絵画の解説

「かわいい」を知れば、服選びが楽しくなる

 

見てみて!これかわいくない!??

 

女子は買い物に行くと店から店に吸い寄せられ、可愛いを連発します。

ペットショップの犬や猫から愛くるしいマスコット、はたまたよぼよぼのおじいちゃんにまで可愛いをつかいます。

 

一般的な男子から見るそれは異様な光景そのものです。

キモかわいいともなってくると頭がこんがらがってきます。

そのキーホルダーのどこが可愛いのか、ましてやそのおっさんのどこが可愛いのか。つっこみたくなると思います。

しかし、それを冷静に指摘しようものなら大変なことになります。

 

買い物で「これかわいくない??」に対して「じゃあ買えば?」は絶対に禁句です。

「もういい。」と言われ、いつまでもへそを曲げられることになります。

 

「これかわいくない??」に対する模範解答は「かわいいね」です。

オウム返しは会話の基本と言われますが、このテクニックはこの場面では非常に有効です。

無理して余計なひと言を足したりしなくて大丈夫です。「かわいい」と言えば大抵の場合はその会話は完結します。

 

 

どうして女子との会話においてオウム返しが有効になってくるのか、どうして女子は明らかに可愛くないものを可愛いと呼ぶのか。

これほどの男女の考え方の隔たりが生まれてしまう原因はどこにあるのでしょうか。

 

その答えは狩猟時代から続く、男女の脳の構造の違いがあります。

 

女性脳は共感重視

まずオウム返しについてですが、女性の脳が共感を重視するという特質によります。

一般的に、男性脳は伝達重視、女性脳は共感重視だと言われています。

狩猟時代には男性は狩りに出かけていました。そのため素早く、適切な伝達こそが命を左右する重要な要素でした。マンモスの牙が折れているだとか、オオカミがどっち方面にどれだけ離れたところにいるだとか、情報の伝達が最重要課題でした。

 

一方で女性たちは子育てのため、女性たちによるムラの中で生活していました。

子育ては一人だけではできません。仲間と協力する必要があります。

そのためには、仲間の信頼を得て、同じ考えを持っているということを示さなくてはなりません。それこそが共感なのです。

共感ができない、得られないということはムラからの孤立を意味し、ひいては死を招きます。上手に共感できる女性がムラの中で子育てをうまくすることができます。

共感は生きるための手段として、女性に搭載されるようになったのです。

 

このコミュニケーションの優先度の違いが、現代の男女での買い物や会話での悲劇を生んでいるのです。女性との会話の基本は共感です。

「これかわいくない??」と聞かれたら「うん、すごいかわいい」と返してあげましょう。

 

女性脳は目に映るものをデフォルメできる

また、女子が男子には不可解な場面でかわいいをつかうことも脳の構造の違いで説明ができます。

一般的に男性は立体的ものを見て、女性は平面的に見ると言われています。

よく女性の方が地図を見るのが苦手で、方向音痴な人が多いと言われますね。

このモノを見るときの立体と平面の違いは、かわいいの認識にも影響を及ぼします。

 

ディズニーを例に挙げて紹介しましょう。

ディズニーリゾートでは、たくさんのキャラクターが出てきてみなさんをむかえてくれますね。当然ながら、そのキャラクターたちは立体ですね。

男性脳はこのキャラクターを見たときに立体を立体として認識します。当たり前ですよね。

 

一方で、女性脳ではこうは考えません。立体のキャラクターたちは彼女らの頭の中に入った時には平面に変わっています。(女性に立体の概念が無いという主張ではありません。)

立体を平面にするとはどういうことか。

平たく言えばキャラクターを脳内で自分で勝手にデフォルメできるということです。

立体でキャラクターを見ている男子諸君よりも、デフォルメされた姿が目に映っていつ女子たちのほうが、キャラクターが魅力的でかわいく映っているわけです。

 

このことは他のモノを見たときにも応用されます。

立体で見るとあまり可愛くないものでも、デフォルメされた平面ならば可愛く見えるものです。

少し前かわいいかわいいと祭り上げられてテレビによく出ていたひふみんも、キャラクターがデフォルメされることでその可愛さが表れてきます。

 

「かわいい」を習得しよう

さて、ここまで「かわいい」における男女の性差について説明してきましたが、私はこの「かわいい」という文化をとても素晴らしいものだと考えています。

買い物に行っても理由がない限りその商品が味気ないよりも、無条件でかわいいと思えた方が絶対楽しいです。

 

私は今まで服を買う時には、とりあえずネットの記事や雑誌をみたりして、その組み合わせがなぜ良いのか、ということを調べてから買っていました。

自分の好みは多少にはあるといえど、これだ!というものを見つけて衝動買いするようなことはほとんどありませんでした。

 

しかし疑似的にも「かわいい」という観念を獲得してから、買い物に行ってもピンとくる、勘が働くようになってきました。

気に入るものを見つけると自然と視線がそっちへ向かい、「あれかわいいな」と思えるようになってきました。

 

そうなってくると買い物に出るのも、服を選ぶのも以前とは段違いで楽しくなってきます。

今まではマシなものをかろうじて選ぶような感覚でしたが、今では欲しいものがたくさんあって、そこからまた厳選するような気分に変わりました。

 

そもそも「かわいい」というのは後天的に獲得できる観念なんだろうか、という疑問がありますが、それについては問題ありません。

「かわいい」はあとからでも習得することができます。

私がその具体例です。

 

習得する方法はいたって簡単です。

店に行き、目についた“可愛い気がするもの”を声に出して片っ端から可愛いと言っていくことです。

最初は違和感が半端ないと思いますが、ぐっとこらえて頑張りましょう。

一人でぶつぶつ喋っているとやばい人になってしますので、誰かしら友達を連れていくといいですね。

女子であれば可愛いと言ったときに可愛いと言ってもらえるので弾みがつくので、訓練中は男子より女子の方がおすすめです。

 

慣れてくると男子だけの時にも自然に言うようになると思います。

私はそれを高校時代の友達の前で急にやってぎょっとされました。

問題ありません。

 

なかなか服を選ぶのが得意でない、という人は「かわいい」を習得してみてはいかがでしょうか。

きっと買い物が楽しくなること間違いなしです。