みなさんは好きな本屋さんってありますか??
有隣堂や丸善など、大きな駅の近くに行くと必ずと言っていいほど書店があります。
昔からある本屋さんですが、その社名の由来はあまり知らないことが多いんじゃないでしょうか。
今回は多くの店舗を持つ本屋さんの名前の由来について、その由来別に人名・論語・屋号の大きく3つに分類しまとめてみました!
本屋さんの名前の由来8選
人名由来
まずは社名をつけるときの定番である人名由来の書店について紹介しています!
丸善
明治2年創業。当時の社名は「丸屋商社」といい、登記の際に架空の「丸屋善八」という人物を代表者として記載したことが名前の由来だそうです。
宮脇書店
高松藩士だった創業者宮脇藤太より。もともとは宮脇開益堂という名前でした。大手ながら四国に本社をもつ珍しい会社でもあります。
くまざわ書店
創業者の苗字より。北は北海道から南は沖縄まで店舗を展開し、日本第3位の店舗数を誇っています。
ジュンク堂
ジュンク堂が「クドウ ジュン」をひっくり返して付けられた名前というのは今では割と知られた話です。この「クドウ ジュン」というのは起業したの工藤社長、ではなくそのお父さんの工藤淳からとられています。もともとお父さんの経営するキクヤ図書販売という会社から独立したのがジュンク堂のため、工藤(子)社長はあれこれ父親に提案して気に入られたジュンク堂が採用されました。
論語由来
続いては書店らしく堅い論語由来のものを紹介します。論語とは孔子の言葉を弟子たちがまとめた書物で、儒教における「四書」のひとつです。
有隣堂
有隣堂という社名は『論語』の「德不孤、必有鄰(徳孤ならず 必ず隣有り)」からとられています。意味は「徳のある人孤立せず、必ず理解し協力してくれる人間がいる」と解釈されます。知との出会いの場としてぴったりな名前ですね。
三省堂
もともとは『論語』の学而ほ「吾日三省吾身(われ日にわが身を三省す)」から取られた言葉。早稲田大学の創立者でもある大隈重信が初代社長に送ったとされています。三省とは不忠(誠実であること)、不信(偽らないこと)、不習(十分に理解していないこと)によって人に迷惑をかけていないか自分自身でみたび省みることを意味しています。謙虚ながら力のあるいい言葉です。
屋号由来
最後に紹介するのは屋号由来の社名です。屋号とはもともと江戸時代に苗字を名乗ることの認められていなかった武士以外の身分の人々が便宜上使っていた姓のようなものです。主に商売をする上での識別名として使われていました。
紀伊國屋書店
創業者は田辺茂一。田辺家の先祖が紀伊徳川家に勤める足軽だったことから、屋号として「紀伊國屋」を用いたのが始まり。茂一の代まで紀伊國屋は材木問屋や炭問屋を生業にしていましたが、茂一が丸善の洋書に感銘を受け書店になりました。
蔦屋書店
創業者 増田宗昭の祖父が営んでいた置屋(芸者や遊女をかかえている家のこと)の屋号だった「蔦屋」に由来しています。江戸時代の出版社にあたる版元の蔦屋重三郎に由来するという説もありますが、こちらはイメージを重視して後から付けられたものになります。
いかがでしたでしょうか。
同じ本屋でもその由来は様々でしたね。
ぜひ書店に行く機会がありましたら友人などに話してみると面白いかもしれませんね。