東京・上野の国立西洋美術館で開催中(2020年1月26日(日)で終了)のハプスブルク展に行ってきました!
ずっと行きたいと思っていたのですがなかなか予定が合わず、今回なんとか時間を作り訪れることができました。
今回は絵画展の解説ではなく、純粋に感想について書いていきたいと思います。
ハプスブルク展に行ってきました
展覧会の概要
まずは概要から
会場:国立西洋美術館(東京都)
開催期間: 2019/10/19(土) 〜 2020/01/26(日)
開館時間:9:30〜17:30(金・土曜日は20:00まで)
休館日:月曜日(この記事公開以降終了までなし)
(詳しくは公式HPをご覧ください)
感想
王家の展覧会のだけあって肖像画が多かったのですが、その中でもモデルや画家によって雰囲気がまったく違うのがとても面白かったです。
多くの人だかりが出来ていたのがベラスケスによる肖像画です。
マネに「画家の中の画家」とまで呼ばれていてたベラスケスは独特の背景表現によって人物にスポットが当たるような作品を得意としていました。
仰々しい装飾品や絵画のサイズに頼ることなく王の
威厳を表現していたのはさすがでした。
ベラスケスの描く人物には生々しさがあっていいですね。
個人的に見入ってしまったのが展示の最後のブースに飾られていた、実質的に最後のオーストリア皇帝であるフランツ・ヨーゼフ1世の肖像です。
老齢でありながら陸軍元帥の軍服を纏い絵画全体から覇気が感じられます。なんとなくBLEACHの山本総隊長を思い出しました。
やはり(実質的な)最後の皇帝というのが威厳を増しているのでしょうか。
今回の展示の中でもっとも凄みを感じた作品でした。
ハプスブルク家の多くが神聖ローマ皇帝を務めていたこともあり宗教画やギリシア神話をモチーフにした作品も多くありました。
旧約聖書の一節に、預言者アブラハムが我が子を捧げるよう神に言われその信仰を試される場面があります。
今回の展示会にもその場面をモチーフにした作品があり「これがあの場面かあ」と感激しながら見ていたんですが、一方で「もっと知識があればこの感激を多くの作品で味わえるんだろうな」と自分の知識の薄さを惜しくも思いました。
やはり事前の学習は大切ですね。
もうすぐ終了してしまうハプスブルク展ですが、世界史を代表する名家のコレクションを味わうことのできる貴重な機会です。
もし予定が特にないという人がいらっしゃいましたら、ぜひ足を運ぶことをお勧めします!
人物や豪華な品々など見てわかりやすい作品が多いので、普段見に行かないという人も楽しめると思いますよ!