前回模試の復習の仕方を解説しましたが
今回は模試を受けた後に帰ってくる「結果」の正しい見方を解説していきます!
模試の結果はどうみるのが正解か?
偏差値や判定はメインじゃない
結果が帰ってくるとまず目が行くのが偏差値や判定だと思います。
偏差値や判定の変化に一喜一憂している人も多いんじゃないでしょうか。
しかし、この偏差値や判定というのはメインではありません。たしかにこれらから得られる情報も多くありますが、偏差値や判定を受験校選びの1番の理由に持ってくるのはかなり危険なんです。
偏差値というのは自分の位置を50を平均として相対的に評価したものです。
偏差値が変わっていないと自分が成長していないような印象を受けてしまいますが、実はそうではありません。
受験生であれば、個々人が勉強しているかは別としても全体としては学力が上がっていっているはずです。
全体が上がっている中で自分の偏差値が変わらないということは、自分の成績が概ね全体の平均と同じくるいの水準で上がっていると言えます。
また判定というのは単なる確率でしかありません。(ただこの確率はかなり正確だと言われています)
A判定が合格率90%だとすれば、A判定100人のうち90人が受かり、10人が落ちます。逆にE判定が合格率10%であれば、E判定100人のうち10人が受かり、90人が落ちます。
ここで大切なのは、確率が何%であれ自分は合格か不合格かに振り分けられるということです。
合格率が50%だからといって、自分の半分が受かって半分が落ちるということはありません。対象を一人に絞れば受かるか落ちるかの2択です。
どうしてA判定が出たからといって、自分が合格の90人の方に入ってると言えるのでしょうか?
逆にE判定だからといって、絶対落ちるというわけではないのです。
ではこの合格率をどうとらえたら良いかと言えば、合格した時のメリットとデメリットと掛け合わせて考えるのです。
つまり「合格率×合格のメリット」と「不合格率×デメリット」をそれぞれ考えて天秤にかけて考えましょう。
例えば、合格率が10%だが受かったらめちゃくちゃ嬉しい(100)、一方で受からなかったところで滑り止めがあるからそんなにデメリットはない(10)のだとしたら、
10%×100 > 90%×10
となるので、この受験はリスクをとって受験するのが正しいと言えます。
相対評価より絶対評価
さてここまで偏差値と判定の話をしてきましたが、ここでは最も重要な絶対評価の話をします。
受験で結果的に受かるかどうかは合格最低点を超えたかどうかで決まります。
偏差値がいくつであろうと、判定がなんであろうと合格点を下回れば落ちますし、上回れば受かります。
そしてこの合格点は過去の値が公表されていることが多いので、受験勉強の段階ではこの得点を超えるように目指していくことが基本になります。
一部の私立模試や国立模試を除いて、模試は本番に近い形で作られています。
模試でも同じ形式を解き、例年の合格最低点を目標に頑張っていきます。
相対評価がどれほどであるかより、絶対評価・絶対的な得点で合格最低点が取れるようにすることが受験の戦略として大切なのです。