オススメ度:★★★★☆
克元亮『ITコンサルティングの基本』
本書のエッセンス
・AAA
・BBB
・CCC
感想
まずこの本を読むべき人のタイプは2つに分かれる。
一つはITコンサルになりたいタイプで、もう一つがITコンサルのような仕事をしているが、自分がITコンサルなのかわからないタイプである。
前者はITコンサルに必要なスキルやコンピテンシーを学ぶことができ、後者はITコンサルの領域や意義を改めて確認することで、ITコンサルとしてキャリアを進めるうえで何が足りないのか、そもそも自分をITコンサルと呼んでいいのかをチェックすることができる。
DXブームによってシステムインテグレータやソフトウェア会社といったITに関わる会社全般でITコンサル(のような仕事)が増加したことにより、ITコンサルタントもどきの仕事があふれているように思える。システム導入に関わる仕事全般がITコンサルと呼ばれているきらいを感じる。
私は後者の観点でこの本を利用した。
感想
<アフィリンク>
・自分はITコンサルタントなのか?
→Yes。仕事のプロセスがITプロセスそのもの。
・仕事のプロセス
・仕事の役割
・上位の経営戦略に寄与するか←できていない
・何が足りていないか
・自分はITコンサルタントになりたいか?
→やりがいの部分に共感した。もっと経営陣との対話できるコンサルになりたいと思った。
・自分とITコンサルタントとスキル面での乖離は?
・自分の描きたいキャリアとは?
p.18 ITコンサルの役割
ITコンサルは、問題解決人・ファシリテーター・エキスパートの役割を併せ持つ。ファシリテーターはクライアント内の利害関係者を調整し、クライアント自身で問題解決できるように導く。
p.20 ITコンサルのプロセス
コンサルティング→システム構築→保守というフェーズに仕事が分けられる。
→今もやってるなあ
p.22 クライアントからの情報収集方法
インタビューだけでなく、アンケートや現場視察もある。
→ヒアリングに固執してたかも
p.36 経営陣との対話
役職持ちのクライアントからの直接悩み相談される経験はまだない。信頼が足りてない。
p.40 コンサルテーマ
IT戦略とは→上位の経営戦略に寄与するもの
IoT→関係ないテーマかと思ったけど、ESG対応とかでは関わる
製造業のIoT活用例は2つに分けられる
・プロセスイノベーション
センサから情報収集しやり方を変えることでムダやコスト削減を目指す。
・プロダクトイノベーション
製品やサービス自体にITを活用
p.85 RFP
RFPの構成はそのまま提案書の構成に使える
p.123 ツール
ITコンサルタントが使うツールとして、体系化された戦略立案の手引きや共通言語がある。
手引きについては最初に暗記するというよりかは、実際の業務を進めながら擦り合わせることで抜け漏れを無くすのにつかえる。
共通言語は相手によって使い分ける必要があり、今まではシステム目線で誰に向けても話してしまっていたと反省。例えばユースケース図は直接システム設計に使えるわけではないが、担当者との会話のツールとして有効だと思った。
p.172 ITコンサルとSEの違い
SEが顧客の指示または承認通りにシステムを作り、内容の責任は顧客がもつ。関係性も上下関係となる。一方でITコンサルタントは課題解決の提案と支援を行い、結果の責任はITコンサルが負う。顧客との関係性は対等。
p.175 ITコンサルに必要なスキル
・経営、マネジメント
・問題解決力(問題発見力、論理的思考力、要因分析力)
→問題発見のためには、本来どうあるべきか、他社はどうであるかといった資産が必要
・思考ツール
・仮説思考
・AISAS(購買分析)
・SWOT
・バリューチェーンん
・IT戦略の立案力
→経営者の生の声を繰り返して聞いていくことで、現実的なIT戦略を組み立てる力が養われる。
・コミュニケーション力
・傾聴力
・理解力
・ファシリテーション力
・交渉力
・表現力
・コーディネート力
顧客を知らずして信頼は得られない。経営計画、事業構成、業界事情、競合先、重要取引先、組織体制ら最低限把握すべき。→できてないなあ。
・PM力
→PMBOKやIPOのプロジェクトマネージャのカリキュラムを押さえておく。
・業界知識
・業務知識
p.226 レベルアップ方法
初級者のうちはセミナーを通じた集中的な学習や資格取得が有効。読書はずっと有効。