劇団四季で演じられているディズニー作品と聞いて、みなさんは何を思い浮かべられるだろうか。
超ロングラン上演でCMもよく流れている『ライオン・キング』や、上演が決まってからたびたび話題に上がっている『アナと雪の女王』を思い浮かべる方が多いのではないだろうか。
数多くのディズニー作品が演じられてきた劇団四季だが、最初に持ち込まれたディズニー作品は実は『美女と野獣』である。1995年に初めて上演されて以降、しばしば間を挟みながらこれまで演じられてきた。
そして2017年の京都公演で千秋楽を迎えて以降、5年ぶりに舞浜公演として再スタートした。
私は『美女と野獣』がディズニー映画の中で最も好きな作品で、今回の公演も心より楽しみにしてきた。『美女と野獣』を観るために四季の会(劇団四季の有料会員)に入ったと聞けばその熱量が伝わるだろう。
私が観に行ったのは舞浜公演が始まって初めての土曜日ということもあり、大変賑わっていた。グッズショップもはじめ空いていたが、私が退店するころには外まで列ができていた。
率直に感想を言えば「トータルでは良かった」というのが正直な感想である。期待を大きく上回った部分もあれば、個人的に少し気になったところもあった。
期待値を大きく上回り印象に残ったのは、出演者の圧倒的な歌唱力である。特に主演のベルとポット夫人の声は素晴らしく、話し声でさえ感動させられた。
兎にも角にも声が美しい。この二人が声を出そうとするだけでワクワクさせられ、それだけでも観にきた甲斐があったと感じた。
ポット夫人による主題歌は圧巻で、「口から音源」という言葉がぴったりであった。本当に映画の中にいるような気分だった。
一方で少し気になった点は、一部の背景と舞台装置である。前からの公園のものを継続して使っているのかもしれないが、演者たちの歌唱力に対し迫力がやや物足りないなと感じた。
とりわけ背景の方はハリボテ感が否めない箇所があったので、どこかでグレードアップするタイミングがあればいいなと思った。
結局良いのか悪いのか分からない感想になってしまったが、控えめに言って良かったことは間違いない。
まだ2回は観に行く予定があるので、アドリブ部分や他の演者との違いが楽しみだ。