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【宅浪の思い出4】宅浪とセンター試験

今年でセンター試験も終わりを迎えます。

 

3年間もお世話になった(?)身としては懐かしいことやいろいろ思うことがあるのでこのような記事を書いてみました。

 

宅浪とセンター試験

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センター試験が終わる

共通一次から数えると40年以上に行われてきたセンター試験が今年で終わります。

 

親世代も受けてきた試験がここまで続いてきたと考えると、なかなか凄いことなんじゃないかなとも思います。

 

他にこんなに続いた国の試験あるかなと考えていたら、科挙を思い出しました。

科挙は6世紀末から20世紀初頭まで1300年間にわたり行われてきたそうです。多分一生越せないですね。

 

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この度のセンター試験廃止および共通テスト導入には個人的にかなり不信感があります。

確かにセンター試験は暗記を中心とする学習を促す傾向はありましたが、これはセンター試験の改良で対応できたんじゃないでしょうか。

 

各大学が受験生に求める技能があるならば各大学の2次試験に盛り込むべきで、国に負担をかけ民間企業に利益をもたらすようなやり方には賛同しかねます。

 

センター試験は上位大学が、受験生が自分の大学を受ける上で最低限の知識を持ち合わせているか確認できれば十分ではないでしょうか。

 

暗記を必要以上に忌避する姿勢にも疑問があります

確かに現代社会をみたときに考えられることが知っていることに優越することは分かります。

 

しかしそもそもものを知らずに思索することなどできるのでしょうか。思索が得意な人でものを知らないなんて人は見たことがありません。

知ったから考えられるようになるのであって、考えることだけを抽出して身につけさせようなんてもことは不可能なのです。

 

例を挙げるとすれば、世界史を世界近代システム論や唯物史観で見ようとしたするならば、これを使いこなせずためには事前に相当の世界史の知識があることが求められます。

前提が満たされているからこそ、これらの考え方を使って未知の事象についても考察できるのうになるのです。

 

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共通テストの導入に対してはいろいろ思うところもありますが、今回のメインは思い出話なのでそちらの話をしていきたいと思います。

ちなみに今回の話は2浪目、通算3回目のセンター試験の話になります。

 

 

1日目:文系科目

センター試験で緊張したことはこれまでの過去2年なかったのですが、2浪目のこのテストはかつてないほど緊張しました。

 

会場は家から近い大学だったので落ち着いて30分前くらいに着くように行くと、まだ人もそこまで集まっておらず寒い中立って待たされました。

 

天候にもよりますが、この季節(特にセンター試験の日)は寒いことが多いのであまり早く来ない方が身体のためかもしれません。

開場前はトイレにもいけないのでなかなか辛かったです。

 

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センターで一番焦ったのは問題を綴じているビニールの袋が全然開かなかったということです。

手が以上に乾燥していたのと緊張とで全然開かなくて焦りました。

 

特に対策のしようもありませんが、別に自分で開けられなくても開けてもらえるのでここで開かなくてもパニックに陥らないようにしておいた方がその後の試験のためです。

 

試験自体で覚えているのは世界史がよくできた手応えがあったことと、リスニングが絶望的に出来なかったことです。

あまりにリスニングが出来なかったので終了後友人にこんなラインを送っていました。

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どうやらこの日はプリンを食べたそうです。

 

 

2日目:理系科目

前日早く寝たおかげで、2日目はすっきりと目覚めることができました。

なんとなく上手くいく気がしてとてもいい気持ちでした。

 

いつものコンビニでいつもの昼飯セットを買い、同じように会場に向かいます。

受験の昼ごはんについてはこちらにも書いているのでよかったら参考にしてみてください。 

www.artbook2020.com

 

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2日目は理系科目になります。

理系の日ですが私は国立志望だったので朝9時半の集合でした。理系は両日ゆっくりで羨ましかったです。

 

2日目はシール貼りもビニールもないので気が楽ですね。

 

そのおかげかこの日の試験は比較的大きなミスもなく、メンタルをいい感じに保ったまま終わらせることができました。

 

こして私のセンター試験は終わりを迎えたのでした。

 

 

終わった後

終わった後は今までに味わったことのない満足した気持ちを感じました。

やり切ったという気持ちと、まだその日が半日残っているという期待感でどこかにひさびさに遊びに行きたいような気分になったのです。

この解放感がのちのち悪い影響をもたらすのですが、ここでは置いておきます。

 

高校時代の友人に声かけると多くがテスト前ということで乗ってくれませんでしたが、ご飯ならいいという人がいたので電車で2.30分かけて高校方面に向かいました。

 

 

着くとなんとなく飲みたい気持ちになってきたので近くの鳥貴族に入りました。

センター試験後の居酒屋は2浪したんだなというのを強く私に感じさせます。

 

普段はビールなんか飲まないのですが、自然と手が伸びて注文しました。

これがめちゃくちゃ美味しかったのです。

 

今まで飲んだビールの中で最高でした。

大人たちが労働の後に安い酒を美味しそうに飲んでいたのはこういうことだったんだなとそのとき初めてわかった気がします。

 

散々話を聞いてもらった後早めに解散して帰りました。

 

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受験もセンターもいろいろありましたが、最後に思うのは頑張った分くらいはなんとかなるということです。

 

最終的に第一志望の国立には落ちてしまいましたが国立には入れましたし、思い返せば自分の努力量に対して妥当だったんだろうなと思います。

 

受験も大変だとは思いますが、やった分はかえってきます。

良かろうが悪かろうがそれが自分の努力の結果だったと思って受け止めるのがいいんじゃないでしょうか。

 

雑にまとめてしまうならば、なるようになるのです。