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【宅浪の思い出2】宅浪時代のバイト

私は2年間宅浪していて、はじめの1年を自習室、2年目を自宅に篭っていました。

 

宅浪時代の話はこちらでつらつらと書いているのでよかったらどうぞ。

www.artbook2020.com

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宅浪時代のバイトの話

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バイトをはじめよう

予備校に通っていなかったとはいえ、2年間浪人させてもらって1年目には月に1万円かかる自習室まで契約してもらった親には申し訳ない気持ちがあります。

 

そこで、2浪目が決まってまもなかった4月上旬あたりからバイトを始めることにしました。

 

フルタイムで働くほどの気力はなかったので、生活リズムをつくるという意味合いも兼ねて朝の時間帯だけ入れるところを探しました。

 

近くを探したところ、自転車で20分ほどのところにあるスーパーがちょうど朝の時間帯を募集していたので早速申し込みました。

時給は当時で1000円ほどです。

申し込むとすぐに連絡が来て、面接のため呼ばれました。

 

ひさびさにしっかりと髭を剃り、髪を整えるとなんだか自分がまともな人間になった気がします。

長らく宅浪していると社会から隔絶されている感じがするのです。

 

浪人の話は素直に話し、面接はあっさり通りました。

本来であれば後日採用か不採用かな連絡をするそうですが、かなり私のことを気に入ってくれたようでその場で合格にしてくれました。

これで晴れて無職からフリーターもどきに昇格です。

 

それからしばらく経って、研修のため別の店舗に行きました。

その時の研修は私の他に若い女性が一人で、初日の研修は座学でした。

 

面接前にある程度会社については調べていたので退屈でしたが、時給が発生していたので真面目に聞いているふりはしておきました。

 

3時間ほど会社の概要やポリシーを聞いて、簡単な挨拶練習をしてその日は解散でした。

 

 

猛烈に辞めたくなる

研修を終え家に帰ってくると、久々の外出に疲れてすっかり眠りこけてしまいました。

 

ガッツリ睡眠をとり起きたのはその日の夕方です。

研修だけで1日が終わってしまいました。

 

目が覚めて、落ちかけた太陽を見ながらふと猛烈に思いました。

 

「バイトやめよう」

 

決算すると上司のいるはずの時間帯をねらってその日のうちにスーパーに突撃しました。

 

一度も一緒に働くことのなかった同僚に上司の所在を聞き、上司のもとに一直線に向かいました。

正直めちゃくちゃ怖かったですがなぜか興奮してアドレナリンどばどば出ていたので耐えられました。

 

上司と対面すると上司は嫌な知らせを感じ取ったのかとてつもなく苦そうな顔をしました。

一瞬告白することが躊躇われましたが、ここで言わなければしばらく言えないと思い思い切って言いました。

 

「ほんと申し訳ないんですが、辞めさせてください。」

 

上司は深いため息をつくと、私の分かり切ったハリボテの言い訳を一応聞いてくれました。

 

特に怒られることも引き止められることもなく、重々しい雰囲気の中で契約解消の手続きは進められていきました。

静かに書類を探す上司は一瞬で少しだけ老けたようでした。

 

その節はすいません。

 

対照的に私の心中は晴れ晴れしていました。

短い間でしたが私の心を拘束していた鎖から解き放たれ、自由の身になったかのようです。

そして同時に私が社会に向いていないなと痛切に感じました。

 

こうして清々しい気持ちになった私はそれからしばらくは勉強に集中することができました。

めでたしめでたし。

 

 

辞めて今思うこと

速攻で辞めてしまった私が言えることかば分かりませんが、受験中に無理して働く必要はないと思います。

 

もちろん金銭的な事情などがあり働かなければいけないという人は仕方がありません。

 

ですが、衣食住に事欠くレベルの貧困でなければ、浪人時代の時間は勉強に投資すべきです。

バイトして小銭を稼ぐくらいなら、今この大切な瞬間を勉強に全振りするべきなのです。

 

どんだけ一生懸命働いたところで浪人生のバイトでは1000円ちょいしかいきません。

だったら、この貴重な時間を勉強に投資し、未来に期待する方が得策じゃないでしょうか。

 

 

最後に、迷惑をかけた皆様本当にすいませんでした。