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本と絵画の解説

『英国王のスピーチ』から度胸を学んだ【映画の紹介】

オススメ度:☆☆☆☆

 

先日『英国王のスピーチ』を見た。

 

「英国王のスピーチ」は2011年に「ブラックスワン」を抑えアカデミー作品賞を受賞した作品。

吃音症の英国王ジョージ6世とその治療にあたった平民出身の言語療法士ライオネル・ローグとの友情の実話を描いている。

 

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ちなみにこの作品で言語療法士を演じたのはジェフリー・ラッシュで、この俳優は「パイレーツオブカリビアン」でヘクター・バルボッサを演じている。

かなり対照的な役なので初めのうちは同じ俳優だと気がつかなかった。

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あらすじ

吃音症の王子アルバート(ジョージ6世)は父の代わりに行ったスピーチが吃音のため散々な結果に終わり、落ち込んでしまう。

 

何人か医師を頼って克服を試みたがうまくいかず、アルバートはすっかりやる気をなくしてしまう。

そんな中でも妻エリザベスは諦めず夫の障害を治してくれるプロを探す。

知り合いの紹介でローグを見つけエリザベスはアルバートを説得し、治療がはじまる。

 

国王の治療にまで携わったローグであるが、実は彼は治療師としての正式な資格をもっていない。

戦中に負傷した兵士の心の治療をあたり、その経験を生かして言語療法士をしている。そのため自分から医者であると言うことはない。

 

英国内出身でなく正式な資格を持たないローグに対し、英国国教会はアルバート(ジョージ6世)から離れるよう警告している。

 

国王の先生になるなんてことは、誰でも怖気付く。

それでもローグは治療師としての役割をしっかり果たし、ついてには国王と固い友情と信頼で結ばれ戴冠式に王族の席で招待されるまでになった。

 

 

度胸が道を切り開く

なぜローグは平民から最も遠い存在である国王とこれほど深い関係になれたのだろう。

治療においてローグはアルバートに対し、対等に接することを求めた。ローグはアルバートを家族間でしか使わない愛称バーディと呼び、自分のことはライオネルと呼ばせた。

 

並大抵の度胸では王族に対し対等に接するようになど、恐れ多くてとてもとても言うことができない。

ローグの妻も国王夫妻に初めて会った時、あまりの恐れ多さから困惑していた。

 

もしローグが国王の顔色を伺いながらへりくだって診療にあたっていたらどうだろうか。国王の機嫌に振り回され、思うことも言えず友情など決して生まれなかったであろう。

 

怖いものに出会った時、強い相手にあたったとき、怖くないフリをして立ち向かわなくてはならないときがある。

ボクサーがへっぴり腰でリングに上がったとするならば、その時点で負けているのと同じである。たとえゴングが鳴りパンチを繰り出したとしても相手は倒れない。

怖気付いて中途半端にやるのでは何も残らない。腹をくくって飛び込むことでこそ、最良の結果が得られることがある。

 

強がりでもハッタリでも空威張りでもなんでもいい。やるべき時に本気でやる。その勇気にこそ価値がある。

 

はじめローグがアルバートと最初に会った時無礼なローグに対しアルバートは機嫌を損ね癇癪を起こした。

ローグは一歩も下がらなかった。

時にローグは王子の口からタバコを取り上げさえした。

 

妥協してしまったらないのと同じである。引いてしまったら終わりである。

 

チャンスが目の前にあっても、全力で立ち向かえなければ意味がない。及ばなければ無いな等しい状況も存在する。

ここ一番で度胸がある人間は、チャンスに強い。

度胸は道を切り開くのだ。