本と絵画とリベラルアーツ

本と絵画の解説

受験本番の前にはショスタコーヴィチを聴こう

受験もついに、佳境を迎える時期になってきましたね。

 

長かった受験勉強の最後、私も受験本番の朝はなんとなく神聖な雰囲気を感じていました。家から外に出たときに感じる寒さも、いつもとなんだか違っていたのを覚えています。

 

受験生、とくに現役生にとっては初めての大学受験本番ですので当日何をすればよいか、ということは気になるところだと思います。

今日は何のテキストを持っていこうか、服は何がいいか、薬は持って行った方がいいだろうか。今までどうでもよかったものがいざ本番となると気掛かりになっていくものです。昨日ちゃんと準備したカバンをすべて出してみたり、受験票を3回も4回も出しては安心し、また入れたり。こんなことを幾度となくしている人も少なくないでしょう。

 

どんなに対策していてもよっぽど肝が据わっているか、あるいはまったく受かる気が無い人以外は大なり小なり緊張するものです。

たちが悪いことに、周りの人が賢く見える病にかかる人もいます。

 

会場についたら周りを見渡してみましょう。

となりの賢そうな彼も内心は腹を下さないよう気が気でないでしょうし、後ろのクールビューティーな彼女もシャー芯が残り少ないことに気づいて心臓がはちきれそうになっているはずです。やたら難しそうな参考書を机の上に出している人もいますが、そいつは自信の無さからマウント取りたがっているだけの雑魚なので気にしなくて大丈夫です。ボロボロになった単語帳で威嚇してくるやつもいますが、その人はきっとカバンの中がぐちゃぐちゃで物持ちが悪いだけなので、心配しなくて問題ありません。

 

緊張をなくすのは不可能です。もし普段緊張するのに、直前でまったく緊張しないのであれば、きっとそれは神経がいかれちまってたのでしょう。

緊張を緩和するには、自分が緊張していることを受け入れてしまうことが一番です。「ああ、緊張しているんだな自分、がんばったもんなあ」位に思っておけば少しは落ち着きます。

「適度に緊張しているな、いつもより集中できていいコンディションだな」と思えれば儲けものです。

 

一番いけないのは緊張していないと思い込むことです。

体が緊張の反応を起こしているのにもかかわらず脳だけだまそうとしても、よけいパニックに陥るだけなので絶対にやめましょう。

 

緊張はしながらも、自分のモチベーションはテストに合わせていかないといけないわけです。

こんな状況において即効性があり有効なのは音楽を聴くことです。テレビでアスリートが試合の前に、音楽を聴いているところを見たことがあるでしょう。

 

たとえば男子サッカー日本代表の長友佑都選手や、女子サッカー日本代表の澤穂希選手であれば、ナオト・インティライミの「Brave」


ナオト・インティライミ - Brave from 「THE BEST!」

 

男子フィギュアスケートの羽生結弦選手ならThe sketchbookの「Colors」


The Sketchbook / Colors

 

男子陸上のケンブリッジ飛鳥選手はPharrell Williamsの「Happy」を勝負曲として聞いているようです。


Pharrell Williams - Happy (Official Music Video)

 

このように、モチベーション管理において音楽を聴くことはとても有効であることがわかります。

みなさんの中にも受験の前にはこれを聞こうと決めている人がいるかもしれません。そうであるならば、予定通りその曲を聴くのがいいでしょう。イレギュラーな日こそ、ルーティンを守るのが一番です。

ただ、受験中にずっと聞いていた曲を聞いて感傷に浸るのだけはやめましょう。労は終わった後でいくらでも自分でねぎらってください。

 

参った、自分は何を聞くか自分は決めていなかったぞ、という人のためにぴったりの曲をご紹介しましょう。

 

私が試験本番前にお勧めする一曲は、

ショスタコーヴィチの『交響曲第5番「革命」第4楽章』です。


ショスタコーヴィチ 交響曲第5番「革命」第4楽章

 

時々テレビのBGMとして使用されていることもあるので、曲名を知らなくとも聞いたことがあるという人は結構いるかもしれません。

ショスタコーヴィチはロシアの作曲家で、20世紀最大の作曲家のひとりとも言われています。

この交響曲第5番「革命」はロシアがソ連だった時代につくられ、ソビエト共産党の批判を受けたショスタコーヴィチが名誉を取り戻した曲でもあります。第4楽章の時間は10分程度ですが、一度聞くだけで血が湧き上がり、目の奥で炎が燃え上がりそうになる曲です。

私は今でも強制的にエネルギー引き出したいときにとても重宝しています。

特にモンスターを買い忘れた期末試験前なんかの時には代用品として聞いています。イントロから盛り上げてくれるので即効性があります。もちろん、受験生の時も試験当時はガンガンかけていました。

おかげで緊張はしつつも、試験会場でナーバスになるようなことは無く済みました。

 

オススメの聞き方は、受験校の最寄り駅からこれを聞きながら歩くことです。

一番不安になる道中の雑念を、音楽でかき消してしまうことができます。車には気を付けましょう。

さらにこのテンポがよく勢いのあるこの曲を聴くことで背筋がしゃんとし、力強い足取りで歩くことができるはずです。背筋が伸びることで十分に酸素を吸い込み、脳みそが目覚めます。

また、あなたの凛々しい足取りに周りの受験生は圧倒されるはずです。受験は自分との戦いですが、それでも競争相手であるほかの受験生が勝手にこけてくれるならありがたいことに違いありませんね。

 

テスト本番では問題用紙や解答用紙が配られてから開始時間までの、何もない沈黙の時間があると思います。その間も頭の中で流してやると、集中力と闘争心が掻き立てられて意欲が増し、途中で眠くなるようなことも防ぐことができます。

 

実力をどれだけ出せるかは、その時のコンディション次第です。ですがコンディションも自分で意識することで改善していくことができます。

今回の音楽を聴くというのも一つの手です。

 

頑張った受験生が報われるよう祈っております。

 

頑張れ受験生!