突然ですが、みなさんはスターバックスの由来を知っていますか??
耳になじんだ喫茶店の店名ですが、意外とその由来を知らないということは多いんじゃないでしょうか。
喫茶店の店名はブランドです。
各企業はブランドの繁栄を祈りそれぞれ意味を込めて名前を付けています。
普段よく見かける有名な9つの喫茶店・カフェの名前の由来をまとめました。
有名チェーン喫茶店・カフェの名前の由来9選
喫茶店・カフェの由来は?
店名の由来に行く前にまずは喫茶店やカフェの語源について確認しておきましょう。
喫茶は鎌倉時代に中国から伝わったお茶を愉しむ習慣や作法を指していました。喫という漢字は喫む(のむ)とも読みます。
一方でカフェの語源は古くからのコーヒーの産地であるエチオピアの少数民族に由来しているといわれています。カフェが初めて登場したのは16世紀中頃のオスマン帝国(現:トルコ)でした。飲酒の禁じられているイスラム世界ではコーヒーを飲む文化が根付いています。
ちなみに喫茶店とカフェの違いは営業許可の違いにあります。
食品営業許可をとりアルコールを含む提供ができるのがカフェ、喫茶営業許可をとっているのが喫茶店になります。法律上はこのような違いがありますが、実際にはオシャレで明るく開放的なお店をカフェ、レトロで落ち着いた空間を演出しているお店を喫茶店と呼ぶことが多いですね。
有名チェーン喫茶店・カフェの由来9選
それでは有名チェーン喫茶店・カフェの名前の由来について解説していきます!
タリーズコーヒー
シアトルで不動産会社を営んでいた創業者のトム・タリー・オーキフのミドルネームに由来。ちなみに日本のタリーズコーヒージャパンは本社からライセンスを買い取っており、別の法人として独立しています。
スターバックス
ハーマン・メルヴィルの代表作『白鯨』に登場する副船長のスターバックと、シアトル近くにあったスターボ採掘場より命名。現在ではメルヴィルは20世期を代表するアメリカの作家として知られていますが、存命中は評価されることのなかった不遇な作家でもあります。
コメダ珈琲店
創業者は加藤太郎で、コメダさんではありません。コメダという名前は創業者の家業が米屋で、「コメ屋の太郎」と呼ばれていたことにちなんでいます。もともとは個人喫茶店でしたが、創業から2年後にフランチャイズ展開を始め2019年には47都道府県全てに出店を果たしました。
カフェ・ベローチェ
店名の「ベローチェ」はイタリア語で「速い」という意味です。ベローチェ最大の特徴である迅速なサービスを表現しています。このご時世に珍しく喫煙エリアを多く設けているのも特徴の一つです。
喫茶室ルノアール
ルノアールの由来は画家のルノワールから来ています。ルノワールといえば印象派の巨匠で、数々の名画を残してきました。「名画に恥じない喫茶室」という意味を込めてこの名前が付けられました。
ルノワールの有名な絵画はこちらの記事で解説しています。
椿屋珈琲店
椿屋という名前は一号店のある銀座の花椿通りからきています。もともとこの通りは出雲通りと呼ばれていましたが、昭和初期に街路に椿の花が多く植えられるようになり、いつしか花椿通りと呼ばれるようになっていました。
サンマルクカフェ
サンマルクは古代東方教会の修道士サンマルクから名づけられています。このサンマルクとは新約聖書の『マルコによる福音書』を書いた聖マルコにあたる人物になります。
カフェ・ド・クリエ
この名前は「カフェを創造する」という意味を込めて作られた造語になります。しかし創造を意味する英単語createにあたるフランス語はcréerであり、criéでは「泣き叫ぶ」という意味になってしまうため完全なる誤用になっています。
ドトールコーヒーショップ
ドトール(DOUTOR)はポルトガル語で「医者・博士」を意味します。創業者である鳥羽博道がブラジルのコーヒー農園で働いていた時の下宿先がサンパウロの「ドトール・ピント・フェライス通り85番地」であったことに由来しています。
いかがでしたでしょうか。
カフェでは前に紹介した書店の名前の由来よりも自由で多様な名前の付けられていることがわかりました。
普段あまり意識することのない由来ですが、ちょっと気になった際には店員さんに聞いてみるのも面白いかもしれませんね。
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