本と絵画とリベラルアーツ

本と絵画の解説

サイゼリヤのランブルスコ(ロゼ)は超お得ワイン

みなさんサイゼリヤは好きでしょうか。

 

頻繁に利用するかは別として、今まで一度も利用したことないという人は少ないのではないでしょうか。

 

激安ゆえしばしば治安が悪い時もありますが、基本的には安くて食事から休憩まで使えるファミリーレストランとして人気を博しています。

 

 

サイゼリヤはイタリアンレストランを名乗るだけあり常時数種類のイタリアワインを用意しています。

 

通常のサイゼリヤでは〜10種類程度のワインが提供されています。ところが、中にはもっと多くの種類のワインを揃えている特別な店舗もあるそうです。

私もぜひ探して行ってみたいと思っています。

ご存知の方いらっしゃいましたらぜひ教えてください〜

 

さてそんなサイゼリヤですが、この夏より新しく加わったワインがあります。

それがこのランブルスコ(ロゼ)です。

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爽やかでスッキリとした夏にぴったりの味でとても好評なようです。

 

グラスで189円、ボトルサイズで1080円と超お手頃なこのワインですが、実はめちゃくちゃモノの良いワインなのです!

 

 

ランブルスコとは

 ランブルスコとはスパークリングワイン(発泡性のワイン)の一種で、北イタリアでランブルスコ種のブドウからつくられています。(ワインはブドウの種類によって大まかな味が決まるため品種が重要になっています。)

 

ランブルスコはスパークリングワインの中でも知名度が高く、スペインのカヴァ、フランスのシャンパンとならんで世界三大スパークリングワインとも呼ばれます

 

 ランブルスコといっても決まったワインがあるわけではなく、赤ワインを中心に白ワイン、ロゼのランブルスコも作られています。

 

 

サイゼリヤのランブルスコのすごい秘密

サイゼリヤで出されているランブルスコの正式名称は「メディチ・エルメーテ ランブルスコ・ロザート ドルチェ」といいます。とても長いですね。

 

これを分解して解読すると、メディチ・エルメーテというワイナリー(日本酒における蔵元にあたる)で作られた、ロザート(イタリア語でロゼのこと)のランブルスコで、糖度が高く甘いワインだということを表しています。

 

 

さてこのメディチ・エルメーテというメーカーですが、ランブルスコ界ではトップに君臨する伝説的なワイナリーなのです!

 

メディチという言葉をみなさんもどこかで聞いたことがあるのでしょう。

そうこのメディチは中世イタリアでフィレンツェを支配していた名家メディチ家のことです。

 

大富豪であったメディチ家は15世紀にはレオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロ、ラファエロら一流の芸術家たちを保護することで、ルネサンス開花にも大きな役割を果たしたことでも知られています。

 

 

このワイナリーは13世紀にメディチ家の一人がワイン造りに目覚め北イタリアに移住したのが始まりといわれています。

もともとランブルスコは安い大衆ワインとして扱われ、一流ワインからは程遠い存在でした。

その後月日が流れ、19世紀にメディチ・エルメーテはランブルスコを改良し一流のワインに作り替えます。するとこのワインはイタリアのグルメ雑誌で最高評価を7年連続で獲得するまでになり、ワイナリー、ランブルスコともに一流のものとして認められるようになりました。

 

メディチ・エルメーテはランブルスコをスターに押し上げた歴史的なワイナリーなのです。

 

そのランブルスコ界一の作り手であるメディチ・エルメーテのワインをサイゼリヤではたったの189円から楽しむことが出来ます。

このロゼワインは甘く爽やかなので重い赤ワインが苦手という人や白ワインの辛さがあまり好きではないと言う人でも飲みやすくなっていると思います!

 

ぜひサイゼリヤを訪れた際には頼んでみてはいかがでしょうか。

 

 

サイゼリヤ?サイゼリア?

最後にたびたび混乱させられるサイゼリヤサイゼリア問題ですが、正解はサイゼリヤです。

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なぜかグーグルで検索するとサイゼリアと出ますが、サイゼリヤホームページを見ると"サイゼリヤ"となっているのでこちらが正しいようです。

ProgateのPythonレッスンをすべて受けてみた【感想・MY評判】

未経験から1か月Python3 エンジニア認定基礎試験合格を目指して半月ほどが経ちました。

毎日勉強、というわけにはいきませんが細々となんとかやっております。 

 

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上の記事にもあります通り、パイソン習得の第一歩としてProgateというオンライ学習サービスを使ってきました。

Progateは月額980円で様々な言語を学習し放題の学習サービスで、おもに初学者向けの講座が多く用意されています。

 

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前回の時点では無料講座しか受講していませんでしたが、有料版に切り替えPython全5レッスンが終わりました。

良かった点、気になった点、どれくらい時間がかかったかなどをまとめてみました。

 

 

かかった時間

集中力ややる気に若干のムラはありますが、全5レッスンにかかった時間は以下のようになりました。(括弧内はProgateで提示している修了時間)

 

学習コース Python Ⅰ:60分(105分)

学習コース Python Ⅱ:90分(115分)

学習コース Python Ⅲ:150分(105分)

学習コース Python Ⅳ:60分(120分)

学習コース Python Ⅴ:45分(90分)

合計:445分

 

5レッスンにかかった時間はおよそ7時間でした。

レッスン3では戻り値やモジュールに苦戦し、やや時間がかかってしまいました。

後半2つのレッスンは慣れが出てきて比較的スムーズに進みました。

 

私の場合初めての概念や慣れていなかった部分が多かったのでこれだけ時間がかかってしまいましたが、ある程度かじったことある人ならば5~6時間で修了できるかもしれません。

 

 

有料版の感想

無料版から有料版に切り替えたことでできることがだいぶ増えました。

無料版では条件分岐レベルまでのレッスンでしたが、有料版に入りクラスやモジュールなどこれから自分でなにか作っていくうえで欠かせない部分に入ることができました。

 

使っていてとても助かったのは、自分で間違っている部分を見つけられず行き詰ってしまったときにヒントが出たり、また正しいコードと照らし合わせることが出来たことです。

 

初心者の時点では自分で書いているコードに自信が持てず、多分これでいけそうだなあという具合に進めてしまうことがあります。この段階でコードを間違えてしまうと正解と不正解の区別があいまいになり、間違っている箇所を見つけることが大変難しいです。

 

そんな時最悪答えを見れば解決できるという安心感は大きいです。

この安心感がなによりも投げ出さずに続けられてきた秘訣だと思います。

 

ただ一方で、性質上正しいコード以外を受け付けてくれないので自分でちょっといじってみたいな、という時に試せないというデメリットがあります。

プログラミングは作って、改造して覚えるという面があると思うので、それができないのは若干惜しいなという気はしました。

 

 

現段階で模擬試験を受けてみた

Python3 認定基礎試験は DIVE INTO EXAMというサイトで無料の登録をすればタダで模擬試験を受けることができます。

問題形式は本番同様制限時間60分の1000点満点(一問25点×40問、7割以上で合格)となっています。

 

無料ですが問題パターンは複数用意されており、また今までの結果は自動で蓄積していってくれます。どの問題を間違えたか、どの選択肢が正解だったか後からでも確認ができるので復習するのにとても便利です。

 

この試験を受験する人は必ず模擬試験を受けてみましょう。

 

私も現時点でどれほどとれるか確認するために試しに受けてみました。

 

 

その結果は・・・

 

 

400/1000(合格点は700)と撃沈...

 

また間違えた問題を確認し再挑戦したいと思います。

 

 

まとめ

 以上Progateのレッスンを実際に使った結果でした。

この様にProgateのレッスンだけでは認定基礎試験は合格できそうにありませんが、それでも実際に作りながら学べるという面ではプログラミング初心者にとってはとてもありがたいサービスだと思いました。

 

型やモジュールの種類を細かく覚えたい、という人には物足りないかもしれませんが、自分の手を動かしながら作っていくのでプログラミングに親しむにはとても向いています。

 

初心者の試験対策としては、ProgateでPythonの基本的な動かした、プログラムの仕方を学ぶ→試験対策のテキストを使って細かいところを勉強していくのが一番効率がいいのではないでしょうか。

 

また他の教材やテキストを使ってみてどれほど効果があるのか、どれくらい勉強すれば試験に合格できるのか検証していきたいと思います。

【本の紹介】小宮一慶『「日経新聞」最大活用術』

オススメ度:☆☆☆☆

 

数ある新聞の中でも、ビジネスマンや経済学生が読まなくてはいけないのが日経新聞。

詳しい情報と硬派な内容が人気で、特に経済・政治・国際関連に関しては他紙の追随を許さない。

 

社会人や学生の中にも読まなくてはいけないなと思いつつ、あまり読めていない人も多いのではないだろうか。

いっちょ読んでみるかと思って読み始めてもなかなか読み終わらない。体感では読むのに他の主要新聞の倍程度の時間がかかる。

あまりに労力がかかるため朝の短い時間ではほとんど読み終わらず捨ててしまう。

 

やみくもに読んでいるだけでは毎日あの量の記事を消化し続けることはできない。

読めないのは慣れていないというだけではない。読むためのコツを知らないのだ。

最短で日経新聞を読む効果を得るためにはコツがある。

 

この本の作者は自身の経営コンサル会社の代表でありながら名古屋大学客員教授でもある小宮一慶氏。

日経新聞のつくりと読み方のコツ、そして経済の基本知識習得することで、日経新聞を何倍も深読みすることができる本になっている。

 

この本の概要

この本は序章+4章の構成になっている。

 

第一章 一流になるための読み方のコツ:

第一章では日経新聞で絶対に見なくてはいけない欄や、どのように記事を読んでいくかというテクニカルな説明がなされている。

 

必ず読まなくてはいけないのが一面トップ記事、見出し、大きな記事のリード文、WORLD MARKETS(月曜日)で、これらが新聞の要になっている。

 

また新聞はただ読んでいるだけでは血肉にはならない。自分の頭で考えることが重要になっている。

そのためには記事と記事をマクロ的な視点で眺め、線で結んでいかなくてはならない。日にちをまたいだ記事と記事とを関連付けられるようになると、社会全体の方向性をつかめるようになっていく。

 

新聞を考えながら読むことに慣れたら、今度は自分で仮説を立てていく。月曜日に発表される数字を見ながら一週間の経済の見通しを立て、一週間かけて仮説を検証していく。

自分でよく考えられるようになると見出しだけで内容が推測できるようになり、これから書かれるであろう記事をあらかじめ予測することもできるようになる。

 

気になった記事はメモしていくのが良い。その際にはなるべく短く(一行ほど)で要約するようにする。メモすることで頭の中が整理され、考えるときに力が増す。

 

 

第二章 経済の知識で日経新聞を深読みする

二章では基礎レベルのマクロ経済学を予備知識として入れておくことによって、より日経新聞を深読みできることを示している。

 

この本ではその中でも特に注目すべき数字とその意味・定義が解説されており、全く経済の知識が無い人でも入りやすい作りとなっている。

名目GDPがなぜ大事か、なぜ広告扱い高は景気の波が顕著に反映されるかなどわかっているとぐんと経済が理解しやすくなるであろう事柄を扱っている。多くの人が勘違いしやすいであろう現金給与総額の説明なんかは、特に役に立った。

 

 

第三章 会社の数字を理解して日経新聞を深読みする

第三章では第二章と変わってミクロ経済について言及している。

財務諸表における重要な数字や、会社を正しく評価するにはどの項目を見るのがよいかということが解説されている。

 

 

第四章 日経新聞を曜日ごとに攻略

日経新聞は曜日ごとに載せられる数字や記事が決まっている。曜日ごとの紙面の性質を理解することでより効率よく情報を集めることができる。

 

一週間の中で特に重要なのが月曜日である。

月曜日には大切な指標やその週の予定などがそろっている。

ここを見て一週間の景気の見通しや予想を立てるのが良い。

 

火曜日から金曜日はその日その日のニュースをしっかりと把握していくことが重要になる。またその中で自分が月曜日に建てた予想が合っているか答え合わせもしていく。

 

土曜は大ニュースが載ることがしばしばある。これは平日に破綻や倒産などニュースが出て大騒ぎになることを嫌がり金曜の午後に重大な発表がなされることが多いゆえである。

それ以外の部分では土曜日の新聞は一週間のおさらいという面もある。

 

日曜日の日経新聞はニュースが少ないが、その分コラムなどが充実している。

自分の知識を広げ耕すのに向いている。

 

この本を読むべき人

経済学の勉強を始めた学部一年生や、社会人になり日経新聞を読み始めたばかりという人にジャストな本。

 

この本を読むことで自分に足りない部分もいろいろ見え、より勉強への意欲もわいてくる。

 

逆に日経新聞を今まで読んできたがちゃんと読めているのか確認してみたい、という人にもお勧めできる一冊。

 

 

 

小宮一慶の 1分で読む! 「日経新聞」最大活用術 2016年版

小宮一慶の 1分で読む! 「日経新聞」最大活用術 2016年版

 

 

 

 

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夜の上野動物園に行ってきた

 

上野動物園は通常9時半開演の17時閉園ですが、夏の特別期間(2019年は8/10〜8/16)だけ閉園時間を3時間延長し、

真夏の夜の動物園を開催しています。

 

夏の昼間は暑さに人間も動物もクタクタになりますが、夜は比較的涼しい環境で見学することができます。

 

前から気になっていたのですが、つい先日行ってきたので感想を書きました。

 

 

18:40上野駅到着。

閉園は20時までですが、入園は19時までだと気づき焦る。

 

時間ギリギリで入ると、すごい行列が。

何かと思ったらパンダの列だった。

 

さすがパンダ、おそるべし。

ただ、その日は色々見たかったのでとりあえずパンダはスルー。

 

19時になったあたりに園内放送でパンダの見学列を打ち切ったとのアナウンスがあった。

もし夜にパンダを見たい人は18時には行った方が安全。予定では19時打ち切りですが、列の長さによってはそれより早く打ち切る可能性もあるらしい。

 

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写真では明るく見えるが、実際は真っ暗だった。

何もいない動物の檻のオブジェは廃墟と化した遊園地のようで、どこか不気味。

昼間は気にならない作り物感が、夜になると強烈に感じられる。柵でこちらと分けられているのがより違う世界であることを意識させてくる。

 

ゴリラの森(?)は鬱蒼としていて、落ちたら二度と戻らないような気がした。

 

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ペンギンやフラミンゴもお疲れの様子であまり動かない。一瞬ペンギンと目があって可愛かった。

 

疲れたので両生爬虫類館で涼むことにした。考えることは同じなのか、やたらと混んでいる。

亀が前見た時より小さくなった気がする。

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キリンやらカバやらデカイやつらが見当たらないなあ、と思っていたら宿に帰っていた。

カバは糞尿を飛ばしてくることがあるらしいので注意。

キリンのいる場所が我々より高い位置なので、より迫力があるように感じられる。遠くから見るだけでは感じられない面白さがあった。

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暗くてよく見えないところも多かったけれど、昼間とは違った姿を見られるので面白かった。

暗闇の中から動物を探すのもゲーム感があって楽しい。

 

暗くて時間もいいのでデートにいいかもしれない。

 

日にちによってはイベントもやっているようなので、気になる人はホームページをチェック。

また早めに展示が終わってしまう動物もいるので、もし見たい動物がある人は確認してから行くのがいいでしょう。

 

ホームページはこちらから

https://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=event&inst=ueno&link_num=25728

 

 

苦悩するカリスマ的指導者『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』【映画の紹介】

オススメ度:☆☆☆

 

イギリスで一番有名な政治家といえばチャーチルではないだろうか。

世界史の教科書や資料集でも写真付きで登場し、ヤルタ会談ではローズベルト米大統領の横ででっぷりと座っているのが印象的である。

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最前左に座っているのがチャーチル首相


『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』は第二次世界大戦中首相に祭り上げられたチャーチルの人間としての面を描いた映画で、横柄で身勝手でありながら正義感と愛国心のはざまで苦悩する姿を描いている。

 

主演のゲイリー・オールドマンはハリーポッターやバッドマンにも出演している名優である。この映画でチャーチルを演じるにあたってメイクアップアーティストの辻一弘(当時は一度映画界から引退済)に直接オファーを出し、辻が担当しなければ自分はおりるとまで言い口説き落とした。

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2018年のアカデミー賞ではオールドマンが主演男優賞を、辻がメイクアップ&ヘアスタイリング賞をそれぞれ受賞した。

 

本作品は横暴でありながら迷い悩み、時に涙を流し苦悩するチャーチルの姿を描いたものであるため、史実に基づいた戦争映画を見たいという人にはやや不満が残るかもしれない。

 

 ウィンストン・チャーチルとは

ウィンストン・チャーチルはイギリスの政治家で、首相を2回務めている。

性格は身勝手で横暴、好戦的でしばしば人に威圧的な態度をとる。

 

ウィンストンは1874年オックスフォード近郊の宮殿で生まれた。

父は貴族でのちの大物政治家、母はアメリカ人の富豪という恵まれた環境のなかでウィンストンは育った。

 

学校の成績は全科目最下位と散々であり、素行の悪さも相まって鞭打ちの刑(英国上流階級独特のスパルタ教育の一環)に処されることもあった。

 

学問が振るわない一方で軍事訓練や戦争史しは興味をもち、騎兵科の士官候補生となった。騎兵将校になったチャーチルは戦争が起こりそうにないことを残念がり、自ら志願して他国の紛争に加わったりしていた。

 

将校除隊したチャーチルは保守党から立候補し当選、父と同じ政治家としてのキャリアをスタートした。

その後は自由党、再び保守党と鞘を変えながら第二次世界大戦中の1940年、挙国一致内閣において一度目の首相を務めた。

チャーチルはドイツ軍による空爆を受けた街を視察して回り、国民からの人気と支持を集めていった。この時見せていた勝利のVサインはチャーチルの代名詞となり、人気の一因ともなった。

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戦後労働党のアトリーに政権が一度移るが、1951年には再び保守党として首相を務めた。1955年に首相の人気を終えた後も議員を続け、その生涯のほとんどを政治家として過ごした。

 

脳卒中により左半身をマヒに侵されたチャーチルは1965年1月息を引き取った。

弔問には30万人が訪れ、葬儀には慣例を破りエリザベス2世女王も出席した。

 

 感想

最初は戦争の緊迫感が味わえる映画かと思ってみたのでやや物足りなさを感じた。

第二次世界大戦でイギリスが勝つことは分かっているのであまり違和感がないが、チャーチルが国民を戦争に駆り立てていくシーンでは勝つから官軍なのであって、これで負ければとんでも一級戦犯だと思った。

司令部の葛藤や作戦を楽しみに見るとがっかりするかもしれない。

 

戦争ものとしての物足りなさはあったが、"人"として面白いチャーチルのキャラクターに次第に引き込まれていった。

 

人から指示されることを嫌い、暴君のごと振る舞うチャーチルであったが内面では不安を感じ、常に何かを恐れ戦っていた。

 

そんな彼を支えていたのは結婚以来横暴な夫に耐え続けてきた妻と望郷の念であった。

 

チャーチルは故郷の尊さと美しさを知っていた。彼には情緒があった。

そのためにドーバー海峡を超えて大陸で戦うイギリス国民に故郷をもう一度見せてやりたいと切望したいた。

 

その手段として憎きナチスとの和平か一部の犠牲を伴う戦争かの岐路の立たされた時、チャーチルは戦争を選んだ。

国家の未来のために犠牲になる命に対して、チャーチルは責任を取ることを決めた。

 

指導者の資質として、カリスマほど強力なものはない(同時に独裁者最大の素質でもある)。

彼のカリスマが、国民に宿るナショナリズムの火をさらに大きなものにした。

 

 

そんな彼にも弱さがあり、不安に思うことがあり、恐れることがあった。

この性格における対極的な面が彼の人格にユーモアを与え、カリスマを生み出したのかもしれない。

 

 

サークルのガバナンスを考える

大小多寡に関係なく、人は何かしらの共同体に所属し、それぞれにおいてふさわしい役割を果たしている(あるいは強いられている)。

 

家族や親友など極めて小さい集団においてはいかにしてその共同体を統治していくかということを考えることは少ない。

ある程度の規模、ある程度の共同意識をもった集団においては集団のあり方、統治のあり方が問題になってくる。

 

その第一歩として代表的に挙げられるのがサークルであろう。

就活ではサークルでの統率経験がしばしば話題に挙げられ、学生もそれに応えようとする。

 

現代社会において、国家単位の統治には民主主義が最も理にかなった手段だとされている。

民主主義は全員参加が基本であるため、これに反する思想を持つものは時に社会から淘汰されそうになる。

 

教育もこれに準ずるように形作られているため、小・中学生の大半は民主主義を信奉するようになっている。

一定の条件を満たせば多数決は正義であり、民意によって決まった出来事をひっくり返すのは容易ではない。

学級裁判もこれと同質のものであり、民意は権威へといつしか姿を変えている。

 

 

民主主義は大多数の合意をとりつけるには理にかなっているが、いついかなる時も最適であるというわけではない。

 

小さい集団、サークルやグループ、といったレベルでは民主主義は必要ない。

合意の取り付けが容易であり、素早い意思決定が求めるられる状況において(条件付き)多数決はストッパーになってしまう。

 

このような集団の統治において、カリスマ的支配集団主義が組織を最適化させるのに有効な手段である。

 

カリスマ的支配

カリスマ的支配とは、社会学者マックス・ウェーバーが提唱した支配の三類型(カリスマ的支配、伝統的支配、合理的支配)のうちの一つである。

 

超自然的現象(呪術など)や特出した人格によって人々を治める。

古代においては卑弥呼、最近ではヒトラーなどがこれにあたるとされる。

 

群衆はなにも考えないことを望む。

自分の意見なしでも自分のためのルールが定められていくのを望む。

自分で決めることを快感に思うのと同じように、誰かに決められたいとも思っているのだ。

 

ある意味一時的な組織であるサークルに伝統的支配者が存在するのは難しい。

 それであればカリスマが小組織を率いていくのがもっとも効率的だろう。

 

集団主義

 集団主義とは個人主義と対極にある概念で、集団を第一に考える。集団第一主義ともいえる。

 

集団のことを第一に考えるということももう少し掘り下げると、主語はだれかという問いに行き当たる。

 

大哲学者ルソーは世の中には3種類の意志(特殊意志、全体意思、一般意思)が存在すると言った。

特殊意志とは自分のことを第一に考えた意志のことで、おなかが空いた、税金は安いほうがいい、つらい思いはしたくない、といった欲望や願望の表れである。全体意思はこれが集まったもので、いわゆる衆愚の意志である。

一方一般意思は全体のことを第一に考えた意志であり、弱者のために税金が上がるのは仕方がないだろう、全体のためにここは我慢しようなど、全体を優先するため一部の自己犠牲をはらむ可能性がある。

 

理想はみんなが一般意思を持って選択・行動することだが、実際にはありえない。人が寄ればたちまち衆愚へと変わってしまう。

みんながみんなのことを考えることなどできないのだ。

 

みんなが、みんなのことを考えることはできないが、誰かがみんなのことを考えることはできる。世の中には生まれながらの善人、利他心の塊みたいな人間が一定数存在する。

 

組織のためにもだれかがみんなのことを考えてやれねばならない。

 

以上をまとめると最も合理的なサークルの組織運営としてはカリスマ的支配者が、集団主義に立って行動することではないだろうか。

またどちらかの素質が欠けていたとしても、それを少数によって補完することで健全な組織運営の道が切り開かれる。

 

映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』を子どもは絶対に見るな【映画の紹介】

オススメ度:☆☆☆

 

国民的RPGである「ドラゴンクエストシリーズ」。

 

伝説の血を引く勇者たちが、世界を支配しようと企む大魔王を倒す壮大な旅に出る大人気シリーズである。

一作目が1986年に発売されてから30年以上にわたり、本編はのべ11作が発表されている。

 

この度そんなドラクエのうち屈指の名作である「ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁」の映画化がなされた。

 

先日見てきて色んな意味で衝撃を受けたのでまとめた。

 

ドラクエⅤとは

「ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁」は1992年にスーパーファミコン用ソフトとして発売されたロールプレイングゲームである。

その後2004年にプレステ2版、2008年にDS版、そして2014年にスマートフォン版がそれぞれ発売されている。

 

ドラクエⅤの魅力は主人公の人生を追体験できることにある。

ストーリーは主人公の年齢によって「幼年時代」、「青年時代前半」、「青年時代後半」の三本立てになっている。

 

 

幼年時代:父・パパスとともに母を探す旅にでた主人公だったが、光の教団の幹部ゲマとの戦いに敗れ教団の奴隷にされてしまう。

青年時代前半:妙案によって教団を脱走した主人公は冒険を続ける。妻をめとり、子供も授かった主人公であったがその晩妻が連れ去られ、助けに向かった主人公も石化されてしまう。

青年時代後半:石化から8年後、子どもたちによって呪いを解かれた主人公は息子が伝説の勇者だということを知り、マスタードラゴンとともに教団の本部に乗り込む。そこで妻と再会し教祖を撃破する。その後魔界に行き母と再会し、魔王ミルドラースと対峙する。

 

 

特にドラクエⅤを名作たらしめているポイントは「青年時代前半」に訪れる結婚である。

 

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結婚相手は幼馴染で活発な性格のビアンカ、清楚で王の娘であるフローラからプレイヤーが自由に選ぶことができる。(DS版では派手で高飛車なデボラも選択肢に入る)

男心をくすぐる対照的な二人の女性をめぐる議論は過熱し、ドラクエ世代の間では定番の話題さえなっている。

 

 

蘇る少年時代

ドラクエからはしばらく離れていた私だったが、この映画を見てすぐに懐かしい思いが込み上げてきた。

 

私は小学校高学年のときにDS版がどんぴしゃで発売された世代である。

正直パパスを見た瞬間やばかった。最初に戦闘の音楽が流れた瞬間エモさが振り切れた。

ゲームがなによりも楽しかったあのころを思い出した。ビアンカにグリンガムのムチを持たせたくてゲーセンでひたすらコインを稼ぎまくっていたことを思い出した。キラーパンサーが後半使い物にならなくてパーティから外したことを思い出した。

 

ふと自分が映画の中で出てくるモンスターや呪文の名前をすべて覚えていることにびっくりした。 

ドラクエは9を最後にやるのをやめてしまった。ドラクエがつまらなくなったとかそういうことではなく、シンプルに自分がドラクエを卒業する年齢になってしまったのだろう。

それ以来とくに触れることもなく何年も経ってしまった。

 

それでも覚えているのだ。

小学校の頃まだ見難かったネットの攻略サイトを頼りに呪文を小さなメモに書きとめ暗記していったのを思い出した。

あのころはただ純粋にドラクエが好きだった。

 

映画を見ながら、そんな日々を追懐していた。

 

子どもは見るな

ストーリーだけでなく映像にも力が入っている。最初に背景の映像を見たときには本物かと勘違いするほどのクオリティであった。人間の造形もすばらしく、フローラはめちゃくちゃ可愛い。

 

その一方で魔物たちの迫力もゲームから数段あがっている。

特に物語のキーである光の教団の幹部ゲマの形相はすさまじく、小さな子供なら泣いてしまうのではないだろうか。いい意味で迫力があった。

 

 

またドラクエファンにはたまらないストーリーとなっている本作品だが、ラスボスを前にして衝撃的な展開をむかえる。

 

-----------------これよりネタバレ注意-----------------

 

ミルドラースの復活を阻止するために天空の剣を魔界に通じる渦巻きに伝説の勇者である主人公の息子が天空の剣を投げこむが、その直後主人公以外の時間が停止し、世界の解像度が下がりブロック状に崩壊していく。

困惑する主人公の前に現れたのはこのゲームに侵入したウイルスを名乗る謎のアンドロイドで、この世界がゲームであり、主人公はこのゲームのプレイヤーに過ぎないことを伝える。

アンドロイドはプレイヤーに「大人になれ」と語りかけ、ゲームはただの虚構でありナンセンスであると主張する。

動揺する主人公であったが、ゲームは第二の現実だと確信し、ゲームの監視役であったスライムからワクチンであるロトの剣を受け取りアンドロイドを撃破する。

 

 

ここまで一部ストーリーを改変しながらも王道を進んできた中で、この展開にはびっくりした人が多いと思う。

正直私もミルドラースとの最終決戦を楽しみにしていたので若干の裏切られた感は否めなかった。

 

作中にスーファミのソフトが出てきてこの世界はリメイクだというメタ的な発言が出たときには新しいリメイクの広告なのかと疑った。

 

最終的にゲームは虚構派のウイルスvs第二の現実派の主人公となり主人公が勝ったところを見ると、今まで懐かしい思いのなかで見てきた大人たちを肯定している内容にはなっている。

 

青春時代の一ページとしてドラクエに熱中し、その後ドラクエを懐かしい思い出に昇華させられている大人であればある程度納得のいく終わりにはなっている。

 

しかしこれがドラクエにはまっていったばかりの小学生・中学生が見たらどうだろうか。

自分の好きなドラクエの世界がただ単に破壊されただけのように映るだろう。

せっかくのかっこいい映画が最後で台無しになったと感じるかもしれない。

 

この映画は青春時代にドラクエを置いてきた大人たちのための映画なのだ。

これからまだまだドラクエやゲームを楽しみたい子どもたちにはとにかく後味が悪いだけの映画になってしまうので見るのは控えることをおすすめしておく。

 

 

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